第50話：私は本当に金龍？ ページ27
ﾕﾝ「A。」
貴「ん?」
ﾕﾝ「その包帯、取っちゃっていいよ。」
貴「うん、わかった―――――え?」
ﾕﾝ「目に包帯なんかつけてると逆に怪しいし、
いざって時は前髪で隠せばいい。Aの前髪、丁度いいくらいに長いし。」
ｲﾙｷﾞ「確かにそうだな…。」
貴「ええ!?」
ｲﾙｷﾞ「ほれ、さっさと取っちまえー!←」
貴「いや、取っちまえーって言われても…。」
ﾊｸ「師匠、意気地なしですねーｗｗ」
貴(ｲﾗ「意気地なしー?私が(黒笑
いいわよ!取ればいいんでしょ、取れば!!!」
私は結び目を解き、勢い良く包帯を外した。
ﾖﾅ「わぁ〜!素敵な瞳!左右が違う色をしてるわ!こんなの初めて見た!!」
ヨナは興奮して言った。
貴「こ、こんなの…?」
ｲﾙｷﾞ「勿論、いい意味ですよ。」
貴「ならいいケド…。」
ﾊｸ「へーえ。おてんばしすぎて怪我したんじゃなかったんですねー。
つまんないのー←」
貴「だから、そうじゃないって前に言ったでしょ。」
ｽｳｫﾝ『やっぱり、Aのその目は綺麗ですねー!
どうしてみんなこの美しさがわからないんでしょうか…?』
貴「……。」
ﾖﾅ「？」
ﾕﾝ「どうかしたの、A?」
っ…
貴「ううん!何でもない!」
ﾖﾅ「……あの、ちょっといい?」
ヨナが私のほうを見て言った。
貴「何?」
ﾖﾅ「…貴女が金龍なら…どこに龍の力を宿しているの?」
…え?
貴「力?宿す?」
ｲﾙｷﾞ「ほら、建国神話に出てくる四龍はそれぞれ能力を持っているでしょ。
白龍は右手、青龍は眼、緑龍は脚、黄龍は体…。」
貴「……し、知らないわよ、そんなのっ////」
ﾕﾝ「ま、そりゃーそうだよね。イクスに言われるまで知らなかったんだもん。」
貴「……。」
ﾕﾝ「大丈夫だよ、知らなくたって。
四龍に会えば何か分かるかもしれないしね。」
貴「ユン…。」
ｲｸｽ『Aちゃんは確かに金龍の血を引き継いでいます。
その美しい黄金に輝く髪…左右対称の瞳…。
初代金龍も美しい金色の髪と左右対称の瞳を持っていたそうです。』
……本当に私は金龍なのかな…。
ねえ、どうなの?
白龍、青龍、緑龍、黄龍…。
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作者名：琥珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/adfsi/
作成日時：2015年4月6日 9時
