第49話：旅立ち ページ26
ｲｸｽ「ユンくん、大丈夫？」
ﾕﾝ「それを聞きたいのはこっちだよ。」
ﾖﾅ「ユン、何をそんなに持ってるの？」
ﾊｸ「本なら置いてけよ。」
ヨナとハクはユンの持つ鞄を見て言った。
ﾕﾝ「本じゃないよ。」
ｲﾙｷﾞ「じゃあ何だ？」
ﾊｸ「見せてみろ。」
イルギとハクに言われ、ユンは渋々鞄を開けた。
ﾕﾝ「これは、お姫様(ヨナ)を入れて、
警備されてる町中なんかに入るための袋。」
貴「あは…。それにヨナが入るの…(微笑
準備いいわねー…。」
ｲﾙｷﾞ「じゃあこっちのお姫さん(A)は?」
ﾕﾝ「Aなら、顔を知ってる人はそうそういないし。
知っているとしたら、兄のスウォンや側近だったサンｓ……イルギ。
後は、イル陛下…あ、……ゴホン。
それくらいでしょ？」
貴「ええ、そうね。城の兵って言っても、
スウォンに妹がいるって事は知っているかもしれないけど、
顔まではきっと知らない。……あ、ケイシュクは私の顔、知ってるわ。」
ｲﾙｷﾞ「あー、スウォン様の……。
まぁ、アイツはいつもスウォン様にくっついてるから平気だろ。」
ﾕﾝ「うん。……他にも色々用意してるけど見る？」
ユンは鞄の中身を出し始めた。
ﾊｸ「もういい。行くぞ、日が暮れちまう。」
ﾕﾝ「え？」
ﾊｸ「世話になったな。」
ﾖﾅ「イクス、行ってきます。」
ｲｸｽ「貴方達の無事を祈ります。」
ハクとヨナはスタスタと歩き始めてしまった。
ﾕﾝ「何だよ、見せろってそっちから言ってきたくせに!!」
ユンは慌てて荷物を鞄に戻した。
貴「あはは…;;;」
ｲｸｽ「いってらっしゃい。」
ﾕﾝ「うん…。」
ｲｸｽ「Aちゃん。………ユンくんをお願いします。」
貴「ええ。…任せて。」
ﾕﾝ「ちょっと、Aは俺の保護者じゃないんだけど(ﾑｽｯ」
貴「わかってるって。ユンの保護者はイクスだもんねーっ」
ﾕﾝ「いや、そう言う事じゃなくて…。」
ｲﾙｷﾞ「イクス、お前のおかげですごく助かった。
…あんたがいなかったらどうなってたか。」
ｲｸｽ「当たり前の事をしただけです。」
ｲﾙｷﾞ「……ほんと、素直だな。」
ｲｸｽ「いやぁ〜。」
ﾕﾝ「ほら、二人とも行くよ!」
貴「ぁあ〜ちょっと待って!…イクス、またね。」
ｲｸｽ「お気を付けて。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/adfsi/
作成日時：2015年4月6日 9時
