＊２＊スウォンの妹は四龍の敬慕【暁のヨナ】 (ページ22)

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第45話：また… ページ22

ｲﾙｷﾞ「何で自分はスウォンの妹だって言わなかったんです?」

貴「…仮に言ったとして、信じると思う?」

ｲﾙｷﾞ「思う。」←

貴「…じゃあ、信じたとするわね。
　私が兄様…スウォンの妹だって知ったらヨナ、どうすると思う。
　それは貴方が私に教えてくれたじゃない。」

ｲﾙｷﾞ「…なるほど。」

ﾖﾅ「そんな…っ」

え…?

今…

貴「そ、空耳かなー?何か聞こえたんだけど…。」

ｲﾙｷﾞ「俺も聞こえました;;って言うか、本人いるし。」

うそーん←

ﾖﾅ「Aさん…スウォンの妹なの…!?」

貴「……ご、誤解よ!私がスウォン様の妹なわけ…!」

ﾖﾅ「……。」

ｲﾙｷﾞ「誤魔化せないな。」

貴「…ごめん。本当よ。」

ﾖﾅ「……。」

どうしよう…。

貴「ごめんなさい、兄様が…。」

ﾖﾅ「……Aさんが誤る必要なんか…。」

貴「え…?」

ﾖﾅ「だって…Aさんは悪くないじゃない…。」

…まあ、私は確かに悪くないけど…。

ｲﾙｷﾞ「ヨナ姫もああ言ってる事だし、いいんじゃないですか。」

貴「貴方は黙ってなさい。」

ｲﾙｷﾞ「…はーい…。」←

貴「……改めて言うね。私は…スウォンの妹、A。」

ｲﾙｷﾞ「で、俺がその従者イルギ。」

ﾖﾅ「私はヨナ…。」

…やっぱり警戒されるよね。

ﾖﾅ「よ、よろしく…」

ヨナが手を差し出した。

私はその手を握り、

貴「こちらこそ、よろｓ……うっ…。」

よろしくって言おうとしたのに…言えなかった。

ｲﾙｷﾞ「姫様!?」

何…?

めまいが…。

この感覚…蛇に噛まれた時と同じ…。

ｲﾙｷﾞ「おい、姫様に何をした!?」

ﾖﾅ「わ、私は何も…!」

ｲﾙｷﾞ「っ…ユン、ユンはどこだ!?ユン!!」

ﾕﾝ「何だよ、五月蝿いな…って、A!?何々、何があった!?」

ｲﾙｷﾞ「わからねー!でも急に倒れて…!!」

ユンは私の頬に手を当てた。

ﾕﾝ「熱は…少しあるな。顔色からして…
　あの蛇に噛まれた毒が抜けきってなかったみたいだ。」

ｲﾙｷﾞ「毒は全部抜けたんじゃなかったのか!?」

ﾕﾝ「全部抜いた!…はず…。」

ｲﾙｷﾞ(ガクッ

ﾕﾝ「とにかく、早く部屋の中に運んで!」

ｲﾙｷﾞ「おう。」

貴「ユン…。」

ﾕﾝ「心配しないで。すぐに毒は抜くから。
　そしたら楽になるよ。」←死ぬって意味じゃないです

貴「うん…。」