＊２＊スウォンの妹は四龍の敬慕【暁のヨナ】 (ページ20)

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第43話：冷たいユンページ20

ﾕﾝ「呆れた。Aは知ってるのに
　あんた、城にいたくせに知らないの。」

貴「まぁまぁ……(ほんとに世間知らずな子なんだ。)」

ｲﾙｷﾞ(…イル陛下の言った通りだ…。無知。)

貴「ユン、洗濯…手伝おうか?」

ﾕﾝ「うん、じゃあよろしく……って言いたいとこだけど…。
　お姫様相手にそれは失礼だから、いいよ。」

貴「私は構わないわよ?それに、助けてもらったんだし。
　恩返しって言ったらなんだけど…。」

あのままだったら私…どうなってたんだろ。

絶対死んでたよね笑

ﾕﾝ「あれは俺の恩返し。恩返しに恩返しなんていらない。」

貴「でも…。」

ｲﾙｷﾞ「姫様に雑用おしつけんなよ。」

ﾕﾝ「押し付けてない!」

ｲﾙｷﾞ「そーだ、ハクがなんか苦しそうにしてたぞ。」

…それを早く言いなさいよ。

ﾕﾝ「それをさっさと言えよ馬鹿!
　あー、Aごめん。やっぱやっといて!」

貴「うん。」

ユンは走って家の中に入っていった。

私はさっさと終わらせて様子を見に行った。

ﾖﾅ「ハクを助けて!」

ヨナはユンの腕を掴んで言った。

ﾕﾝ「やってるよ。死なれると面倒だし。」

ユンはヨナの手をはらった。

ﾕﾝ「でも俺は医術師じゃない。助けてもらうのが当然だと思わないで。」

ﾖﾅ「っ!」

ユン…なんか冷たい?

ﾕﾝ「あんた、まだ助けた礼の一つもないじゃない。
　こいつにも…一度でも礼を言った事があるの?
　死にかけてまであんたを守ってるのに。」

貴「ユンっ。」

ﾕﾝ「っ」

貴「ちょっと言葉…強すぎだよ。」

ﾕﾝ「だって嫌いなんだもん。A以外の王族とか貴族とか。」

貴「……。」

ｲﾙｷﾞ「……。」

ユン…。