＊２＊スウォンの妹は四龍の敬慕【暁のヨナ】 (ページ18)

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第41話：約束＊ｽｳｫﾝSIDE ページ18

ｽｳｫﾝ「……。」

A、イルギ…どこにいるのですか…。

何故あんなにもたくさんの兵から逃げられたのですか…。

…もしかして、Aとイルギは…。

……まさか、あの二人にそんな事は…。

ｹｲｼｭｸ「スウォン様。」

ｽｳｫﾝ「ケイシュク…。」

ｹｲｼｭｸ「今だA様とイルギは発見されていません。」

ｽｳｫﾝ「そうですか…。」

ｹｲｼｭｸ「ですが。」

ｽｳｫﾝ「？」

ｹｲｼｭｸ「これは発見されました。A様のものだと思われます。
　ご確認を。」

ケイシュクが取り出したものは…。

ｽｳｫﾝ「!!!」

ｹｲｼｭｸ「見覚えがあるのですね。」

ｽｳｫﾝ「ええ。……これは…私がAにあげた髪飾りです…。」

ｹｲｼｭｸ「やはりそうでしたか…。
　A様が宴の日につけていたのでもしかしたらと思い。」

それは私が宴の何日か前にお土産としてあげた、花と綿の髪飾りだった。

ｽｳｫﾝ「これはどこで?」

ｹｲｼｭｸ「どこにあったのかは不明ですが、近くに毒蛇が死んでいたようです。
　それも、短剣に刺されて死んでいました。」

……じゃあ…Aは…。

ｹｲｼｭｸ「引き続き探索を行います。」

ｽｳｫﾝ「…いえ、必要ありません。」

ｹｲｼｭｸ「何故!?」

ｽｳｫﾝ「……例え見つけられたとしても………。」

ｹｲｼｭｸ「…御意。」

幼貴『ねー兄様!兄様はこの国の王にならないの?』

幼ｽｳｫﾝ『私が?……そんな日が来たらいいですね…。』

幼貴『……私は兄様がこの国の王になってほしいな。』

幼ｽｳｫﾝ『どうして?』

幼貴『うーん…わからない!でもA、
　兄様が王様になったら一番近くで応援するね!約束!!』

幼ｽｳｫﾝ『はい＾＾』

『『ゆーびきりげーんまん.....♪』』

……あの頃の約束は…守れそうにないですね…。