第38話：抱え込みすぎ？ ページ15
貴(ﾊﾟﾁｯ
……まだ夜中…。
目、冴えちゃったな…。
…綺麗な月…。
……外出よう。
貴「…ちょっと寒いけど…。風が気持ちいい。」
……昔はよく窓から月を眺めてたっけ。
イルギと…サンサと…………兄様と…。
…もう、兄様と笑い合う事はできない…。
ｽｳｫﾝ『A、頭に葉っぱが付いてますよ、笑』
幼貴『え?兄様、取って取ってー!!＾＾』
…もう、兄様からからかわれる事もない…。
ｽｳｫﾝ『いやぁ…。二人が本当にそんな関係だったなんてー…。』
ｽｳｫﾝ『…ｸｽｯ からかっただけですよ。』
…もう、兄様と…。
貴「っ!」
私…兄様が恋しいの?
そんなわけ…。
兄様はサンサを殺した…。
そんな兄様とは…。
……。
貴「っ…」
私…泣いてるの?
何で…何で…!!
サンサを亡き者にした兄様なんか大っ嫌いなのに…なのに…!
ﾕﾝ「A、泣いてるの?」
貴「っ!!……ユン…。」
ﾕﾝ「目が覚めたらAがいなかったから…。どうした?」
貴「………ｸﾞｽｯ ううん、何でもない!泣いてなんかないよ＾＾」
……隠せないよね…。
ﾕﾝ「嘘。今鼻すすったじゃん。それに、目…真っ赤。」
やっぱり…。
貴「……ごめん。」
ﾕﾝ「…Aさ、ちょっと一人で抱え込みすぎ。」
貴「え?」
ﾕﾝ「……どうして辛いのにそれを隠すの?」
別に…
貴「隠してるわけじゃ…。」
ﾕﾝ「なら、イルギを頼りなよ。」
貴「イルギ…を?」
ﾕﾝ「辛いならイルギを頼ればいい。
泣きたければ泣けばいいじゃん。」
だって…。
迷惑だろうし…。
ﾕﾝ「どーせ迷惑だとか思われる…なんて思ってんでしょ。」
……見透かされてる…。
ﾕﾝ「迷惑なわけないじゃん。イルギだって悩んでたんだよ!?
自分が頼りないからAにばっか辛い思いをさせるって!!!」
イルギが…?
そんな事を…?
ﾕﾝ「それ…と…。イルギじゃなくて、俺でもいいから(ﾎﾞｿ」
貴「ユン…?」
ﾕﾝ「……イルギじゃなくて、俺に頼ったっていいんだから!///
めんどくさっ!//あんた、ここまで言わなきゃわからない!?!?
お、おっ…俺はっっ!!」
貴「……。」
ﾕﾝ「Aの事が…
…………………心配だから…。
(っあー!何で、何で!あと少しだったのにっ)」
貴「ユン…ありがとう…。」
第39話：もらい泣き→←第37話：俺の分まで守って＊ﾕﾝSIDE
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作者名：琥珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/adfsi/
作成日時：2015年4月6日 9時
