私のブラック本丸更生日記 (ページ45)

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五分程走っただろうか、ゲートが中々開かず、息も絶え絶えだ。後ろを振り向けば本当にすぐそこまで検非違使が迫ってきている。

『(.....覚悟を決めろ暁月。今ここで彼等を守れ！)』

刀を抜いて槍を振り、遠心力で鞘を飛ばして臨戦体制を取る。息を整えて検非違使を睨みつけ、刀剣を握る力を強くし、検非違使に飛び掛かる

愛染「なっ暁月さん！？」

御手杵「は！？」

同田貫「馬鹿！戻れ！！」

こんのすけ「暁月様！！！」

気づいた愛染達が戻れと叫ぶ。けどここで戻れば、私達は二度と本丸には帰れない

『私に構うな、走れ！！これは”主命“だ！！』

検非違使が怯んだ隙に少しばかり霊力を込めて命令する。
同田貫さんは悔しそうな顔で、こんのすけを抱えて走る

こんのすけ「暁月様ぁ！！っ....必ず、必ず助けに行きます！どうか生きて！」

チラリと見えたこんのすけの顔は今にも泣きそうで....いや、ボロボロと泣いてるな。
そんなこんのすけの気持ちに同調するように、雨が降り出した。土砂降りだ。
彼等の声も雨音に掻き消されて聞こえない。

『ここから先は一歩も通さない。審神者“暁月”いざ参る！』

槍と打刀2本を構えて、闘志を燃やす。ははっ、不思議と笑えてくるなぁ。
ギリっと力強く握りしめて刀が抜けない様にする。さあ、開戦だ