私のブラック本丸更生日記 (ページ5)

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ガチャッ

？「長義ー？戻ったぞ。あの子起きたか？」

数分後、私が風呂に入ってる間に誰か来た。浴室の中でも聞こえるって中々の声量だぞ？

キュッと蛇口を閉めて風呂場にでて着替え、リビングに行くと、気を失う前見た男が立っていた

？「よかった.....目が覚めたんだな」

『ああ、はい。運んで下さりありがとうございます。ご迷惑お掛けしてすいません』

腰を九十度に曲げてお辞儀をすると、男の人は慌てて顔を上げてくれと言った。反応がおもろい

『ところで、私に一体何の御用でしょうか』

そう、これが一番の疑問。親戚縁者も居ない我が家に来る人間なんて、マスゴミか様子を見に来た友達か、冷やかし位しか思いつかない。しかしこの人達は機材も持ってないし名前も顔も知らんし、私が倒れた時放っておけばよかったものを介抱してくれた。

？「その前に自己紹介させてくれ。俺の名前は柘榴。時の政府から来た役人だ」

『(トキノセイフ？ヤクニン？)』

卓に対面する形で座った後での意味不明な爆弾発言。これは宇宙猫状態になってもおかしくない。ハズ

柘榴「それで何だが.....お前には『審神者』になって貰いたいんだ」

『SANIWA？』

長義「『審神者』な。審神者とは、歴史改変を目論む歴史修正主義者から歴史を守る為、刀剣男士と呼ばれる付喪神を使役する役職の事だ」

レキシシュウセイシュギシャ？トウケンダンシ？ツクモガミ？？

『ナゼワタシガサニワニ？』

柘榴「カタコトになってるぞ。審神者になるには霊力って言うのが必要なんだが、いかんせん霊力を持つ人間が少ない。だがお前は平均以上の霊力を持っている。有能な審神者になれる確率が高いからこうしてスカウトに来たんだ」

ナルホドワタシニレイリョクガアルカラキタト

『モシカシテ、チョウギサンテ.....』

長義「よく気付いたな。俺も刀剣男士だ」

ヤッパリソウダッタアアアアアアアア！！！！

柘榴「凄いな、どうしてわかったんだ？」

『長義ハトモカク山姥切ッテ苗字ハ珍シイデスシ、腰ノ刀ト容姿デ薄々』

「なるほど.....」と二人が感銘の声を上げる中、私は一人机に突っ伏しながら思考を巡らしていた。これはかなり面倒くさい事になったぞと

『えーと、どうすればぁぁ......う“ーん......あ”ー？』

柘榴「そんなすぐすぐ決めなくていいからな？中学卒業するまで延期もできるし、勿論断ってくれても誰も責めないぞ？」