私のブラック本丸更生日記 (ページ32)

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皆んなが去ってから早三日。離れってこんな広かったっけ？って思ってる

『今日も今日とて茶が美味しい。ちょっと寂しいけど』

いつもは小夜ちゃんや大包平が隣に居てくれたからなあ....

バサバサバサットッ

『.....！？』

鳥の羽ばたく音が聞こえて、「もうそんな季節かあ」(前は冬)と目を閉じて季節の移り変わりの早さに染み染みしていると、小さな足音？の様なものがすぐ隣から聞こえ、目を開けると＿＿＿＿＿＿烏

『か、から、烏？？？？』

烏ってこんなに警戒心低かったっけ？そりゃ都会や街中にいる子達は近づいてもあんまり逃げないけどさ？ここ都会ちゃうぞ？周りバリバリ自然ぞ？

烏「......」ｼﾞｰｯ

私が脳内大混乱を巻き起こしている間、烏はジッとこちらを凝視している

『え、えー？あーっと...あ、そだ。ナッツ....いる？』

もしかしたらお腹空いてるのかな？っと思って、お茶請けのナッツの入った皿を烏の前に置く。ピーナッツカシューナッツアーモンドピスタチオ胡桃だ

『あ、胡桃とカシューナッツの方が、柔らかくて食べやすいと思うよ』

そういうと素直にカシューナッツだけ食べ始める烏。因みに塩分は入ってないよ

パタパタパタ

『...ん！？』

また鳥の...今度は小さい小鳥の羽音が聞こえると同時に、太腿に感触が。バッと自分の左足を見ると、小さな緑色の小鳥....鶯が

『...まだ鶯の時期にはちょっと早いぞ？？』

取り敢えず厨からお皿を取って、すり鉢で小さく砕いたナッツを入れて鶯に上げる

鶯とメジロってよく間違われるよね。メジロの方が鮮やかな緑色....と言うか抹茶色。鶯はちょっとくすんでる。それはそれでとてもいいが

そこで私はある重大な事に気がついた。

『(私.....ここまで野鳥に近寄られた事ない...！！！)』

恐る恐る、私の足の上でナッツを食べる鶯の頭を、人差し指の背で優しく撫でる

『ほわぁぁぁ...！！』

ふわふわすべすべで超可愛い....
烏さん(？)の方も触れるかな....

ガッ

『あいてっ、ごめんごめん...』

思いっきりクチバシで突かれた....鶯は撫でても大丈夫なんだけどなあ〜、なんて警戒心の無い....

ガサガサッガサッ

すぐ側の草むらが音を立てて動き出した。動物かな？と顔を向ける

........うん、あのね？烏と鶯はまだ分かるんだよ？森も近いし、烏とかホント何処にでもいるからね？でもね？山鳥と鶴は分かんないかな〜〜〜〜？？？？

『(なんか神々しいと言うか貫禄あるな鳥なのに...)』