私のブラック本丸更生日記 (ページ29)

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ー翌日ー

概ね私の考えは皆んなに話した。主はそれで良いのかと歌仙が訊ねて来たが、勿論大丈夫だ。出なければこんな事は言わないと言えば、不服そうではあったが了承してくれた

今は太刀の顕現を行う所だ

抜丸「揚羽蝶を思わせるのは伊勢平氏の流れ故。抜丸、参りました。........」

ギラリと睨みつけるのは、平氏の重宝、抜丸。又の名を木枯

抜丸「護衛もつけて居らぬとは.....手入れ一つで絆されるほど、禿は甘くはありませんよ？」

腰につけた本体の鯉口を切る抜丸。これがこの本丸では普通の態度なのだろう

『初めまして抜丸様(・)。握手は嫌でしょうね。これから離れから本殿の方へと移る予定ですので、他の子達に挨拶をなされた方が』

馴れ馴れしいのは嫌いだろう。彼等は人を嫌悪しているのだから。小夜ちゃん達と同じ態度では気を害する

抜丸「.....貴女も来るつもりで？」

『いいえ。私は離れに残ります。移るのは皆様だけですよ』

にこりと作り笑いを浮かべると、抜丸は黙って部屋を出ていった

『....ふう、』

顔合わせてすぐ斬り掛かられる事は無かった事に安堵の溜息を溢す

『(作り笑いなんてしたのいつ振り？変じゃ無かったかなあ)』

にしてもまさか木枯...抜丸だったとは.....本当、どうやったら刀を土に埋めるなんて考えつくんだ？もし会う様な事があったら、同じ事をしてやろうか。池に突き落として生き埋めだ

『(今日からここも寂しくなるな〜、まあ慣れてるけど。「少しでも多く主の事を信じてくれる人を増やしてくる」って息巻いてたし、ブラック改姓の日も近い......のか？)』

そうそう簡単に信じてくれる訳が無いし

皆んなを見送って、とうとう離れには私一人となった。こんのすけは基本審神者と行動する事は少なく、有事の際以外にはあまり呼ばない方がいいと

融通を利かせて貰っているので、暫くは出陣しなくても良いらしいけど、まだまだ問題が山積みだ。

『はあ....先が思い遣られる』
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抜丸鍛刀は大敗北致しました٩( ᐛ )وﾜｧｲ