私のブラック本丸更生日記 (ページ28)

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これでこの離れにいた刀剣は最後。思っていたよりも早く終われた。これで皆んな兄弟に会える

面影「面影だ。試作の段階中、前任に盗まれこの本丸にやって来た。よろしく頼む」

『うん、よろしkいま何て？？？？』

盗まれたの？前任に！？しかも試作段階って....あの野郎(？)盗難までしたのかよ！？

面影「試作段階と言っても殆ど完成していたぞ？」

『そゆこと違う』

けど、やっぱり大太刀とだけあってデカいな....蜻蛉さんやしずさんよりは小さいが....176から180位かな？

『まあ、よろしく頼むよ面影。貴方が盗難品であろう無かろうと、貴方はもう私の家族なんだから』

面影「....ああ」

フッと微笑み互いに握手を交わす。くっそ、顔がいいなぁ！？

蜻蛉切「面影殿、先ずは昼食に致しましょう。まだ食べていないでしょう」

『そうだね、ひとまずご飯だ。蜻蛉さんもゆっくり食べて来なね。その後皆んなで今後の事を話そう』

蜻蛉切「はっ、了解致しました。皆に伝えて参ります」

丁寧に頭を下げて顕現部屋を後にする蜻蛉さん。面影さんはその蜻蛉さんの後についていった

『....確かに、全身から力が抜けた様な感覚だ....太刀の顕現を明日に回しておいて良かった。....部屋に戻ろう』

一人卓の上で筆を走らせ、書類を仕上げる。筆を使って字を書く事なんてあまり無かったものだから不恰好だが、次期に上達するだろう

皆皆顕現は完了した。明日、彼等を本殿に移らせてやらねば。食料と器材を持っていって貰って....ああ、届けるべき物が山程ある。こんのすけも政府での始末書の制作に追われていると柘榴さんから教わった。
戦術についても勉強しなければ。一人でも検非違使に勝てる様強くならねば。彼等を守らなければ。私が。審神者が。やっと家族と会えるのだ、幸せな日々を送らせてあげなければ。私の”幸せ“は、彼等の“幸せ”なのだから

『貴方もきっと仲間に合わせてあげるよ。だから後少しだけ我慢してね』

太刀を一撫でして、書面に意識を戻す

出陣は私がしよう。彼等を傷付ける様な事はあってはならない。........違う、刀は戦場で振るわれてこそだ。

切羽詰まっておかしな思想が浮かび上がるなんて。余程疲れているのだろうか。

『少し外の空気を吸ってこよう』

書類は完成した。少しくらい休んでも怒られない筈