私のブラック本丸更生日記 (ページ20)

今日:12 hit、昨日:31 hit、合計:47,474 hit

20 ページ20

歌仙「よろしく頼むよ。主」

スッと右手を差し出され、見惚れていた私は我に帰って慌てて握手する。

歌仙「ふふふ、今回の主は慌ただしいね」

とても優雅に笑うもんだからもう.....君ホントに私が主でいいんか？？ちょっともったいな過ぎないか？？

取り敢えず深呼吸して心を納め、次の刀剣を顕現しようとすると

小夜「だれか来た」

『えっ？誰かって？』

小夜「門の所に近づいてきてる。悪い気はしないし、この本丸以外の刀剣男士の気配がする」

他の刀剣男士...？....もしかして！！

『二人共ついて来て！！』

離れを飛び出して全速力で門へと走っていく。漸く見えて来た所で、門が開き、懐かしい二つの影が現れた

『柘榴さああああああん！！！！！長義さあああああん！！！！』

柘榴/長義「「！暁月！！」」

『う“わああああああああああん！！！！』

私は溢れる涙を止めようとせず、二人に思いっきり抱きついた。二人は「うわっ！」と悲鳴をあげるが、しっかりと受け止めてくれて、無事でよかったと頭を撫でてくれた。
久しぶりに触れた人の温もりに、ますます涙が溢れてくる

『お見苦じい所を”おみぜじまじだ』ｽﾞﾋﾞ

鼻水を啜りながら謝る

柘榴「スーツが....トホホ...まあホントに無事でよかったよ。お前が行方不明になったって聞いてほんっと....肝を冷やしたからな」

長義さんと小夜に顔を拭かれ、歌仙と柘榴さんが今までの事を話している

歌仙「おや、主がここに来ていた事は知らされていなかったのかい？」

柘榴「嗚呼。暁月がここでやっていた仕事はあの野郎の仕事で、出陣記録ももみ消されてた。ここはずっと審神者不在って事になってたから、こんのすけが知らせてなかったら大変な事になってた」

やべえじゃん

長義「ちょっと君、見窄らしいと思ったら前に会った時よりガリッガリじゃないか！一体どんな食生活を送って来たんだ！」

『あ“〜、一カ月の食費千円にコンビニ弁当二つと缶詰3個じゃまともに食えず....ずっと山菜とか食べてました.....』

長義/柘榴「はあ！？！？」

長義「主！！暁月を今すぐに政府の医療機関に！！」

柘榴「おう！歌仙兼定と小夜左文字も来てくれ！！」