私のブラック本丸更生日記 (ページ17)

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No side

敵部隊一つを撃破した所で、暁月は感銘を受けていた。当たり前だが、太刀は打刀よりリーチが長い。一振りで敵短刀を一刀両断し、昨日よりもスムーズに進んでいく

そして、例の如く暁月の頭髪は金春色に、瞳は金色に染まっている。まあ本人は全く気づいてはいないが

ーボスマスー

見つけた。と茂みから目を光らせる暁月

『暁月、参る！)』

茂みから勢いよく飛び出し、雑魚を斬り、ボス短刀との短い鍔迫り合いの後一刀両断。完全勝利Sを納めた

『この調子で次の合戦場へ』

ー会津ー

一のニ、会津。一の一と比べ、マスが少し増えている
賽を投げて行き先を決め、手早く敵を倒す

『ん？おお、思わぬ収穫ですな』

ふと足元には木炭＿＿資材が落ちていた。暁月はそれを手ぬぐいで包んで懐にしまう。そしてボスマスへ＿＿

短刀二体と、見た事のない異形の遡行軍が居た。
短刀と似た、六本足の骨の怪物、その上に下半身の無い人形の何かが、釘で打ち付けられている

『新手か.....咥えているのは.....脇差...か？』

強く警戒し、刀を強く握りしめて意を決す

『お覚悟！！』

一気に駆け出し距離を詰め、短刀一体を斬りつける。

ザシュッ

『痛くはないな』

隙を突かれてもう一体の短刀に浅く腕を斬られる。

『！』

すると音も無く脇差が暁月に襲いかかり、短刀も動き出す

ガキン！ギギギギ

咄嗟に鞘で脇差の攻撃を受け止め、刀で短刀を押さえ込む。
互いに動けない状態になり、脇差が鞘ごと砕こうとすごい力で押してくる。

ピキッパキパキ

『！』

鞘に段々と亀裂が入って来たのを暁月が見た瞬間、半身を捩って脇差を切り付け、鞘で短刀の頭蓋を砕く。
あまりの速さに敵二体は動く事ができず、暁月は正確な太刀筋で脇差の首を刎ねた

『.....鞘、手入れで直るだろうか』

ひび割れた鞘を見つめながら、暁月は小さくこぼした