私のブラック本丸更生日記 (ページ11)

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今何をしているかって？それはね

『アアアアアアアア目がアアアアアアアア！！！！！』

自分の札の光に完全に油断してた。丁度廊下に出た時に光を浴びた

『運が悪過ぎる......サングラスかければよかったぁ.....』
まだチカチカする.....
けど札の効果は絶大。本当は大広間の男士だけでもと思ったけど、本丸そのものを修復、浄化した

『身動き出来ない刀達も手入れされたか.....な？』

私の目も手入れされてくんねえかなぁ！？

ー数分後ー

あー...やっとちょっと治った....

『ふぅ...お？』

後ろを振り向くと、さっき見つけた刀剣達は皆んな綺麗になっていた。
刀身を抜いてもヒビも無し、埃も錆一つ無い

『こんなに綺麗な刀だったんだなぁ.....』

ひらり

『(んお？桜だ....)』

どこからとも無く桜の花弁が一枚飛んできた

『(近くに桜の木、あったっけ？)』

ふむぅ....まあいいか。

他にも刀剣がないか少々探索しよう。
念の為、短刀を懐に入れて離れの敷地を見て回る事にした

ー庭ー

『(少し結界から出る事になるけど....庭の方も見ておこう。小屋とかあるかも)』

キラッ

『ん？』

視界の端で何かが光ったような気がして、そちらの方を見ると池があった。
覗き込むと、水底に細長い物が

『ん！？』

あれまさか槍！？
池の中に刀剣入れるとか頭イカれてんのか！？

『ちょ、ここで待っててくれな』

短刀を近くの岩に置いて靴と靴下を脱ぐ

ドボンッ！！ゴボゴボ...

『(結構深い....槍は...あった！)』

槍は池の底に静かに横たわっていて、鞘の付けられていない刀身が太陽の光を反射してキラキラと輝いている十文字槍。そして槍の柄の部分にはまた札が一枚＿＿＿

『がぼッ！』

『(しまった、息が...！一旦上がろう)』

ザバァッ！

『けほ、こほ...ついつい魅入っちゃてたな....早く引き上げてあげないと』

大きく息を吸い込んでもう一度水中に潜り、槍に向かって一直線に深く深く潜り泳いでいく

『(よし、掴んだ)』

水中にいるお陰であまり引き上げるのに苦労しなかった

ザバッ

『ひぃー、水泳苦手なの忘れてたぁー....ううっ寒っ、短刀ちゃん回収してお風呂....掃除してねえわ。取り敢えず戻ろ...』

また視界の隅で桜が舞った気がした