5話 ページ5
石神「結局、Aちゃんは星導が今でも好きなの？」
デビュー前の作業通話中、のぞみから不意に質問を投げられる。なかなか返答に困る質問だ。星導を今でも好きかと言われれば勿論「はい」ではあるのだが、今の星導を好きなのかと聞かれると不明なのである。
「うーん、その質問はちょっとノンデリかも」
石神「うそ！？ごめん！？」
慌てるのぞみの様子を見て苦笑いをする。
明日は待ちに待った初配信だ。待つって約束した馬鹿は記憶を失くしてしまったわけだけど。
それでもVTAからのリスナーさん、にじさんじ新人を楽しみにしているリスナーさん、先輩方、VTAで一緒だった所在不明の同期達。皆が待ってくれているから、頑張れる。
「明日は私の精一杯を届けないとなぁ」
石神「応援しか出来ないけど頑張って！」
「ありがとう。その応援が一番嬉しいんだよ」
のぞみと話していると、小柳くんからディスコでメッセージが飛んでくる。内容は『明日頑張れ』というぶっきらぼうなもの。
「小柳くんからメッセきたわ。優しいなぁ」
石神「えっ？！なん、なんで？！」
「なんでって…普通に応援だよ？」
石神「普段からやりとりしてるの…？」
「最近はちょいちょいメッセージくるかも」
のぞみが驚いているのも無理はない。私が小柳くんを避けてたのは皆も薄々勘づいていただろうから。
「最近は普通に仲いいよ」
石神「へ、へぇ〜そうなんだぁ〜？」
「なんでそんな棒読み…？」
様子のおかしいのぞみを無視して、小柳くんに返信を打つ。「ありがとう、頑張るね！」と送信すると即レスでメッセージが返ってくる。その内容で目を見開いた。
小柳『お前の初配信、俺も待ってた』
小柳くんは本当に優しい。私と星導の約束をきっとどこかで聞いていたのだろう。最近、ずっと気を遣わせてしまっているなぁと反省してしまう。
「小柳くんってイイ人だね」
石神「うーーーーーん、そう、なのかなぁ？？」
「のぞみ、さっきからなんか言いたげだね」
のぞみは少し「うーん」「えーとぉ」と唸ると、意を決したように言った。
石神「Aは今まで、星導に守って貰ってた自覚をした方がいいかも」
「うん？自覚してるよ？」
石神「そうじゃなくて、世の中ってもっと下心で溢れているというか…」
星導が守ってくれなくなった今、小柳くんに負担をかけすぎるなという話だろうか。のぞみの話に首を傾げながら、私は作業に戻った。
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よもぎもち(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！彼を推してる方に好きって言って貰えてめちゃくちゃ嬉しいです！今後も頑張りますね！ (12月26日 0時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 小悪魔時代の推しもタコの推しも狼くんも全員まとめて摂取できるのありがたいです…💕全部かわいくて日々の癒しになってます！更新も大変だとは思いますが、応援させて頂きます✨✨すきです (12月26日 0時) (レス) @page12 id: 93744aa2ce (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - asutaronpo_0822さん» ありがとうございます！デビュー前の話をするのは賛否あるかな…と思ってたので、好きと言ってもらえて嬉しいです！ (12月19日 9時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 緋彩さん» Twitterで予告していたのですが、ついに書き始めました…！待っててくださりありがとうございます！頑張りますね！！ (12月12日 15時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - わ、ついに！きましたかこれ！！ありがとうございます！待ってました！頑張ってくださいね (12月12日 13時) (レス) @page5 id: 52cf1f8b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2023年12月11日 20時
