3話 ページ3
星導は変わらず星導だった。生意気で、小悪魔。私の好きな星導のままだった。だからこそ、どうしたらいいのかわからなくなってしまう。
今日は先輩方との顔合わせの日。いわゆるオンライン呑み会というやつだ。お酒を呑む呑まないは当人の自由とされているが、主役の私が潰れては助けてくれる同期もいないため、酒は吞まないようにとマネージャーから念押しされてしまった。お酒、好きなんだけどな。
星導も来るのだろうか。来たとして、私はまたどんな顔すれば良いのだろうか。
PCの前でジュースとお菓子を持って待機する。これから入れ替わり立ち代わり先輩方が来ると思うと緊張してくる。画面の前でじっとしていると、VTAでの初配信を思い出す。緊張しながら画面でじっとしているとき、真っ先に声を掛けてくれたのが星導だった。
涙で歪みそうになる視界を、頬を叩き正常に戻す。大丈夫、先輩方はきっと優しいし、私は一人でだって大丈夫。
そんなことを思っていたら、ディスコードの通知が鳴った。
もしかしたら、と思いながら慌てて開くと、そこには期待していた人物からの連絡はなく、代わりに小柳くんから連絡がきていた。
小柳『お前、今緊張してるだろ』
『うるさいなぁ』
可愛くない返事を打つ。速攻返信がきたことで図星だと察したのか、小柳くんから追撃がきた。
小柳『どうせ画面の前でじっとしてるんだろ』
小柳『初配信が思いやられるな』
本当にうるさい男だ。なんなんだコイツは、と思っていると、今度は通話がかかってきた。
「もしもし、小柳くん？どうしたの」
小柳『俺、星導みたいに出来てた？失礼じゃなかったかなって』
先程の暴言は星導の真似をしていたらしい。一生懸命相方の真似をしている小柳くんを想像したら面白くなってしまい、思わず吹き出してしまう。
小柳『笑うなよ』
「だって、必死に元気着けようとしてくれたんでしょ？可愛いとこあるじゃん」
小柳『うるせ』
血生臭いと思ってVTAでは避けていたし、実際現役の暗殺者だったわけだが、どうやら人は職業によらないらしい。
「今まで小柳くんのこと誤解してたかも。ごめんね」
小柳『ずっと俺のこと避けてたもんな』
「バレてたか」
小柳くんと話していたらいつの間にか緊張は解けて、気付けば話し込んだまま顔合わせの時間が近付いていた。
「ありがとう、小柳くん」
小柳『どういたしまして。今度なんか奢れよ』
「はいはーい」
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よもぎもち(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！彼を推してる方に好きって言って貰えてめちゃくちゃ嬉しいです！今後も頑張りますね！ (12月26日 0時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 小悪魔時代の推しもタコの推しも狼くんも全員まとめて摂取できるのありがたいです…💕全部かわいくて日々の癒しになってます！更新も大変だとは思いますが、応援させて頂きます✨✨すきです (12月26日 0時) (レス) @page12 id: 93744aa2ce (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - asutaronpo_0822さん» ありがとうございます！デビュー前の話をするのは賛否あるかな…と思ってたので、好きと言ってもらえて嬉しいです！ (12月19日 9時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 緋彩さん» Twitterで予告していたのですが、ついに書き始めました…！待っててくださりありがとうございます！頑張りますね！！ (12月12日 15時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - わ、ついに！きましたかこれ！！ありがとうございます！待ってました！頑張ってくださいね (12月12日 13時) (レス) @page5 id: 52cf1f8b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2023年12月11日 20時
