14話 ページ14
好きだと自覚して、早１か月。私はなんと、星導を避けまくっている。というのも、どう接していいのかわからなくなってしまったのだ。
VTAにいた頃からデビューして今まで、星導に明確に「好きだ」と言ったことは一度もない。ずっと言いたかった言葉だけど、ずっと言えなかった言葉だ。そんな簡単にヌルッと口から出るはずがない。
むしろ星導はなんであんな簡単に言えてるんだ。
「好き」だなんて、いざ伝えようとすると呼吸が上手く出来なくなる。顔に熱が溜まって、頭が真っ白になって、気が付くとその場から逃げ出してしまうのだ。
こんな状態の私を見て、星導はどう思っているだろう。幻滅されやしないだろうか。せっかく両想いになれたのに、こんなことで崩れてしまうのは嫌だ。でもどうしたらいいのかわからない。
あまりに挙動不審な私の様子から、都々やのぞみには凄く心配されてしまった。めるとは笑っていた。その辺りは仲が良いからわかる。しかし最近はもうスタッフさんにまで心配されるレベルに達してしまった。この調子じゃ星導にも不審がられているのは間違いない。
「このままじゃまずいよなぁ」
小柳「…いいだろ、別に」
「いやいや。なんか核心突いて聞かれたわけじゃないんだけどさ、LINEでも星導から探りを入れるようなこと言われてんだよね」
そう、『なんで避けてるの？』とは聞かれていないが『最近忙しい？』とか『元気？』とか遠回しに聞かれてはいるのだ。
このままだと星導を傷付けかねない。
「ちゃんと好きだって伝えるのが、こんなに難しいとは」
小柳「思ってたんだけど、伝えてお前はどうしたいわけ？」
「どう？」
小柳「星導と付き合いたいの？」
小柳くんのことばにボッと顔が赤くなる。星導の気持ちに応えてあげなきゃ、とばかり考えていて、伝えたあとのことを全く考えていなかった。
「つ、付き合うって何…？今までと何が変わるの…？」
小柳「そりゃ恋人同士でしかできないことすんだろ」
恋人同士でしかできないこと。つまり、き、キスとか、その先とか…ということだ。想像しただけではずかしい。良い歳して免疫が無さすぎる自分が嫌になる。
VTAにいた頃は、友達以上恋人未満の関係に満足してしまっていた。けど「好き」の一言を伝えるだけで、その一歩向こう側まで行く事になる。
小柳「…気に食わねぇ」
思考回路がショートしている私には、小柳くんの呟きは届かなかった。
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よもぎもち(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！彼を推してる方に好きって言って貰えてめちゃくちゃ嬉しいです！今後も頑張りますね！ (12月26日 0時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 小悪魔時代の推しもタコの推しも狼くんも全員まとめて摂取できるのありがたいです…💕全部かわいくて日々の癒しになってます！更新も大変だとは思いますが、応援させて頂きます✨✨すきです (12月26日 0時) (レス) @page12 id: 93744aa2ce (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - asutaronpo_0822さん» ありがとうございます！デビュー前の話をするのは賛否あるかな…と思ってたので、好きと言ってもらえて嬉しいです！ (12月19日 9時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 緋彩さん» Twitterで予告していたのですが、ついに書き始めました…！待っててくださりありがとうございます！頑張りますね！！ (12月12日 15時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - わ、ついに！きましたかこれ！！ありがとうございます！待ってました！頑張ってくださいね (12月12日 13時) (レス) @page5 id: 52cf1f8b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2023年12月11日 20時
