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適度な距離 ページ43

コーサカ「配信でいいの?別に俺は裏で教えるんでもいいけど」

「まぁ、コラボの練習でもあるから…」

配信の準備をしながらコーサカと通話を繋ぐ。自分で言っておいて気乗りしていなさそうな私の声色にコーサカは「ふぅん」とだけ返した。

コーサカは優しい。細かいことを聞いてこないというか、人の触れられたくない部分をちゃんとわかっている。私はかつてコーサカに多大なる迷惑をかけてしまったのに、今でもこうして仲良くしてくれているし。

コーサカ「まぁ今回の配信で何も問題なさそうなら、またTRPGやろ。皆待ってるから」

「TRPGもやりたいし、MZMの企画も出てみたい。ロシアンシュー以外ならなんでもやりたいよ」

コーサカ「うちの初ゲストはロシアンシュー必須なんで」

昔、コーサカには色んなことを教えて貰った。TRPG界隈に誘ってくれたり、歌ってみた界隈のことを色々教えてくれたり、コーサカの昔馴染みの歌い手さん(大御所)を紹介してくれたり、吸血鬼との関わり方を教えてくれたり。

コーサカ「そういやお前、葛葉さんとはどうなん?まだ付き合ってんの?」

「あぁ、婚約した」

コーサカ「は?!まじ?!」

画面越しに指輪を見せるとコーサカは「あらあら」と少しオバサン臭い口調を溢しながら、ニヤけた口元を手で覆い隠した。

コーサカ「付き合うってなったときはホントどうなることかと思ったけど、順調そうでなによりだわ」

「その節は大変、もう本当に大変お世話になりました」

コーサカ「にじさんじの人達は知ってんの?」

「まだ全体には言ってない。ドーラ様には葛葉が言ってるかも?」

コーサカはまた意味ありげに「ほーん」と呟く。

コーサカ「まぁ、ドラ美は母親代わりだもんな」

「そうなの。だからどっかでちゃんとご挨拶したいなぁとは思ってるんだけどね」

ド葛本社の人達は葛葉の本当の家族のように優しい。葛葉は魔界に本当の家族もいるから、そちらにも挨拶しないといけないんだけど。

コーサカ「まぁ、あんま気負い過ぎんなよ」

「ありがとう」

配信準備が整い、コーサカに声を掛けようとすると背後の扉が突然開く。

葛葉「配信すんの?」

「あれ、葛葉きてたの」

葛葉は私の机にいちごオレを置くと、「寝てるから終わったら声かけて」と私の頭を優しく撫でて出ていった。

コーサカ「ラブラブでいいですなぁ」

「ニヤニヤしないでよ、カプ厨…」

かつての私→←相応しい先生



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よもぎもち(プロフ) - めめさん» ありがとうございます!大変モチベーションになります!!続きも頑張りますね! (2月12日 18時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
めめ - めっちゃ好きですこの話!!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2月12日 17時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年11月13日 19時

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