強力な協力者 ページ35
帰宅して早速グウェルさんに連絡を入れる。まずは今までコラボのお誘いを先延ばしにしていたことのお詫び。次にコラボのお誘い。そこまでの文章で、グウェルさんからすぐに「是非やりましょう」と肯定的な回答が返ってきた。葛葉とのことも相談したいし、通話をできないかと打診してみるとこれまたすぐに了承の返答がくる。
グウェル『色んな人とコラボしたいなら、ワードウルフなんかいかがでしょう』
「観たことあります！楽しそうです！」
ワードウルフなら自然な流れで会話もできるし、疑心暗鬼になっても仕方ないゲームだし、今の私の状況にとても合っているのではないだろうか。
グウェル『そうしたら、こっちでメンバー集めてみますね』
「ありがとうございます！」
さて、問題はここからである。
「実はグウェルさんにもう一つ相談事がございまして…」
グウェル『もしかして、不破湊が何かしでかしましたか？！』
「いえ、不破くんは別に関係なくて」
私の言葉を聞いて、グウェルさんは露骨に溜息を吐いた。グウェルさんもなかなか苦労しているらしい。不破くん自由人だから大変なんだろうな、と他人事のように思う。
「実は私、今、婚約をしてまして…」
グウェル『おや、それはそれは。おめでとうございます』
さすがグウェルさん。微塵も動揺しない。
グウェル『公表の予定はあるんですか？』
「相手は公表したいみたいなんですけど、運営さん達からストップかけられていて…」
グウェル『え、もしかしてお相手の方もライバーなんですか？』
「はい、葛葉です」
ここまで話して、グウェルさんは初めて「そぉれは…」と動揺した声を出した。頭を抱えている姿が目に浮かぶ。確かに不破くんは葛葉と仲いいし、このことが公表されたらどう転ぶか想像がつかない。不破くん以外にも私の体質に影響を受けている人がどれほどいるのか私自身わかっていないのも問題だ。もしかしたらグウェルさんは知ってるのかも、とも思うが「わたしのこと好きな人っていますか？」なんて聞く勇気はさすがにない。
グウェル『とりあえず、その件は運営に任せましょう。私も運営と話してみます』
「ほんとですか！ありがとうございます！」
グウェル『それにしても、葛葉さんか…ちょっとワードウルフのメンツもそれを踏まえて慎重に検討しますね』
とても力強い協力者ができた半面、なにやら凄く苦労を掛けている気がする。
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よもぎもち(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！大変モチベーションになります！！続きも頑張りますね！ (2月12日 18時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
めめ - めっちゃ好きですこの話！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2月12日 17時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2023年11月13日 19時
