大好物はいちご大福【zh】

ゆるゆるクリエイト ページ21

家に着きパソコンを開くと、ディスコードでメッセージが届いていた。イブラヒムさんからだ。

イブ『今度Bバラでません？プロデューサーに言っておくんで』

私が人見知り直したいって言ってたの、気にかけてくれてたのかな。確かにB級バラエティなら早瀬さんとイブラヒムさんの番組だし、やりやすいかもしれない。

『ぜひお願いしたいです！あと、楽器コラボも立候補してくださってありがとうございました！凄く嬉しかったです！』

イブ『全然いいっすよ。今度普通にゲームのコラボもしましょう』

イブラヒムさんの優しい言葉に嬉しくなる。Xだと絵文字いっぱいだけど、素は違うのかな？それともXの方が素？イブラヒムさんってあんまり敬語使うイメージなかったけど私には敬語だし…まだ私が距離作っちゃってるせいかなぁ…。

でも自分から「タメ口でいいですよ！」とは言えない。そんなフランクにはなれない。葛葉や剣持っていつからタメ口だったっけ。叶くんは割と最初から距離縮めてくれたな。

ディスコードを閉じて配信準備をする。今日やるのは雑談プラスあつ森。もうやってる人あまりいないけど、私の島クリはなかなか人気を博しており、やめ時を失ってしまった。

私が唯華抜きでコラボが成立した唯一のゲームというのも続けてる理由の１つだ。黛くんがいた頃、彼が私の配信に凸ってきて株を買わせてくださいと頼んできたのが懐かしい。

黛くんにムンブロも誘ってもらったけど、既に出来上がってるコミュニティーに入るのは気が引けるし、唯華のいる場に毎回のように私が付いていくのもある意味で荒らしだよなぁと思い遠慮したんだった。

もしあの頃、ムンブロに入ってたら、イブラヒムさんとももう少し打ち解けられたかな？

そんなことを考えながら、あらかじめ用意していた枠に入り、配信開始を押す。オープニングが終わったのを確認し、ゲーム画面を映す。

「おしゃしゃーす、皆子でーす。皆きこえるー？」

＞ 聞こえる！
＞ きこえてるよー

「今日はね、役所周りを島クリしながら雑談してくよー」

＞ まったり系ね
＞ 椎名絡んでないと本当に緩いな

「緩いよー、ゆるゆるだよー。誰か引き締めてー」

＞ 自堕落だなwww

「2023年はもうね、緩くいくわ。2024年から本気だす」

＞ なんか言っとるわ
＞ 出さないやつ

「出すよー？24年はまじで、皆覚悟しといてね」

コラボもするし大会も出るといったら、リスナーはド肝抜かれるんだろうな。

想像するだけでワクワクする。

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