大好物はいちご大福【zh】

想いの行きつく先 ページ3

＠皆子A

誕生日配信きてくれてありがとうー！
今年も皆とお祝い出来てハッピーでした！

誕生日プレゼント強請りに語部のところ行ったら
憑りつかれて唯華にも語部にも超怒られた🤣

【歌ってみた】いちごパフェが止まらない！

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＠aaa
はぴば
語部の話が聞けるのはここだけ！

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＠bbb
誕生日おめでとう！
選曲が最高過ぎる！！


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唯華と二人で組んでるユニットが【みなこ大福】なんて名前だから、いちご関連に自分を置き換えることが多い。買ってきたいちごオレを飲みながらエゴサをしていると、祭壇にいちごだけでなく大福を並べてくれている人がたくさんいるようで、口の中だけでなく胸にまで甘いものが広がっていくのを感じた。

唯華が好きだ。そんな自分が大好きだ。多分、リスナーも【唯華を好きな皆子A】が好きなんだと思う。それくらい、私は唯華への愛を大っぴらにしてきた。

でも最近、唯華のことなんて関係なしに【AA】を見ている人が現れた。その人は「お前はイチゴっていうかドラゴンフルーツだろ。椎名以外にはトゲトゲしてるし」とか失礼なことを抜かす癖に、私のことを好きだと言う。

おかしな人。

そんなことを考えていたら、噂をすれば何とやら。玄関の鍵が開く音がして、しばらくするとパタパタとスリッパを引きずる音がする。合鍵を持っているのも、こんな歩き方するのも、一人しかいない。

「葛葉、いらっしゃい」

葛葉「うっす。誕おめ」

そっけなくそう言うと、私の前に小包を一つ置いた。

「なにこれ」

葛葉「誕プレ」

「開けて良い？」

葛葉「どーぞ」

小包は細長い。どうしよう、これで万年筆とかだったら。葛葉のセンスを信じつつ、慎重に包装を解いていくと、中からは月の形のペンダントが出てきた。

「え…これ！前にプラネタリウム行ったときに欲しいって思ったやつ！」

葛葉「思ったっていうか思い切り口に出てたから」

「うっそ！恥ずかし！」

というか、欲しいと思ったから値段もしっかり見てたけど結構いいお値段するものじゃなかったか。少し慄いていると、葛葉が「おら、後ろ向け」と言ってペンダントを私の手から奪い取った。

「着けてくれるの？」

葛葉「外せないように呪いかけとくから一生つけとけ」

「私それ洒落にならないんだってば」

私の霊媒体質を甘く見ないでもらいたい。
でも呪いなんてかけなくたって、絶対外せないな。

なんて、言わないけど。

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