遭遇 ページ6
さて。いよいよバレンタイン当日である。
出掛ける支度を終え、まだ寝ている葛葉に「私もう出ちゃうよ」と声をかけると慌てて起き上がった。
葛葉「待って、今何時？」
「9時。今日くろなんの収録、午後からでしょ？もう少し寝てていいよ」
すごすごと布団に戻ろうとする葛葉に「はいこれ」とラッピングしたミニチョコパイを渡す。葛葉は私とチョコパイを交互に見つめたあと「食べていい？」と子供のように訊いてきた。
「いいよ、感想教えて」
ラッピングを勢いよくほどくと、チョコパイを口に放り込む。そして、それはそれは美味しそうに目を輝かせた。
この顔が見られるから、毎年手間を惜しまずいられる。
葛葉「うんまぁい！」
「よかった。じゃあ、私ほんとにそろそろ出なきゃだから」
葛葉の頭をそっと撫で、「いってきます」と家を出る。今日は誰に会えるだろうか。ドキドキしながら事務所へと向かった。
事務所につくと、なにやらお洒落な男性3人が立っていた。一人は黒を貴重とした冬服にグレーの頭。もう一人は綺麗な白髪にロングスカート？キュロット？を履いていて、一瞬女性かと思った。最後の男性は綺麗なロングの黒髪に緑のカーディガン。これは配信でも着てるところを観たことがあるから一目でわかる、長尾さんだ。
後ろ姿だから自信ないけど、一緒にいるのは髪色的に弦月さんと甲斐田さんかな？
意を決し、恐る恐る近付くと長尾さんがこちらに気付いた。
長尾「あれ、皆子さんだー！初めてみたー！」
弦月「そんなツチノコみたいに言わないの」
「あはは…は、はじめまして」
長尾さんは私の手元の紙袋を見ると「それ、配ってるんすか？」と問いかけてくる。
「あ、はい。といってもまだこれからなんですけど…よかったら皆さんお近づきの印にどうぞ」
長尾さんと弦月さんにくまさんクッキーを渡すと、二人とも「かわいい！」「美味しそう！」と喜んでくれた。
「甲斐田さんもよかったら…」と、ここまで言って気付く。甲斐田さん、なんか固まってない？そういえば、手作り駄目なんじゃなかったっけ？配信で言ってたような…。
「あの、アレだったら市販のも用意しているんでそっちでも！」
甲斐田「え！！いや！！全然手作りがいいです！！むしろありがとうございます！！」
「えええそんな、ご無理なさらず！！」
甲斐田「いやいやいや！！無理じゃないですホント！！」
弦月「二人とも一旦落ち着いたら？」
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よもぎもち(プロフ) - うたねのどあさん» ありがとうございます！夢主を気に入ってくださって嬉しいです…！ご期待に沿えるよう、更新がんばりますね！ (3月3日 23時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - とても好みな作品です…！！夢主の性格や心情などの設定も好みですし物語の展開もとても気になります！！更新頑張ってください！！応援してますね！！ (3月3日 23時) (レス) @page17 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - あめさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！モチベーションになります！！ (2月29日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
あめ - この作品めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2月29日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2024年2月15日 21時
