すれ違い ページ49
マネ「葛葉さんと叶さんとの歌リレー、順調ですか？」
「はい！クリエイターさん方が頑張ってくれたので、4月下旬には出せそうです！」
マネ「ゴールデンウィークには歌みたコラボもたくさん出ますし、リスナー達びっくりするでしょうね！」
足が録に動かない間、色んな人とユニットを組もうと奔走した。
もともとユニットを「みなこ大福」と「皆クズ」だけにしてたのは、唯華は言わずもがな、葛葉が特別だとライバーにアピールするため。ライバーに葛葉との関係を公表した今、今度は逆に特別扱いしていることをリスナーに悟られないために敢えて他のユニットも組むことにしたのだ。
こうやって友達を増やして自立して。
そうすれば、唯華は安心するのかな。
私はずっと、唯華の負担になっていたのかもしれない。
唯華には相変わらず連絡を取れていない。
唯華からも特に連絡はない。
仕方ないよね。唯華には友達がたくさんいて、私はその中の1人に過ぎないんだから。体質のこととか、人見知りなこととか、付き合いの長さとかで目をかけてもらってるだけ。
私にとって唯華は特別でも、
唯華にとってはそうじゃない。
わかってるよ、そんなこと。
そんなことを考えながらレッスン室に向かうと、そこには私の悩みの種でもあり愛すべき唯華がいた。
こちらに目もくれず黙々と鏡に向かってダンスのフリを確認する姿を眺めていると、鏡越しにこちらを観た唯華に「なに？」と声をかけられる。
「あ、いや。ごめんね、邪魔して」
自分で言って悲しくなった。
ずっとずっと、長いこと、私は唯華の邪魔ばかりだ。
後ろめたさが顔に出ていたのか、唯華が近付いてきて私の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
椎名「言いたいことあるんならハッキリ言って」
言いたいこと。私は何を唯華に伝えればいいんだろう。ずっと重荷になっていてごめん。傷付けていてごめん。その理由すらわからなくてごめん。いつまでもみっともなくすがってごめん。
ぐるぐると、頭の中にたくさんの謝罪が駆け巡る。だけどどれも言葉としては出てこなくて、代わりに涙が溢れ出る。
「唯華…」
絞り出すように出てきた声は、なんとも情けない。
「ごめ…なさいっ…私のこと…見捨てないで」
嗚咽混じりにそう伝えると、唯華の撫でる手が止まる。
あぁ、もう駄目なのかな。
椎名「…お前、何言ってんの？」
「えっ」
唯華の顔を見ると、目を丸くしていた唯華が吹き出した。
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よもぎもち(プロフ) - うたねのどあさん» ありがとうございます！夢主を気に入ってくださって嬉しいです…！ご期待に沿えるよう、更新がんばりますね！ (3月3日 23時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - とても好みな作品です…！！夢主の性格や心情などの設定も好みですし物語の展開もとても気になります！！更新頑張ってください！！応援してますね！！ (3月3日 23時) (レス) @page17 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - あめさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！モチベーションになります！！ (2月29日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
あめ - この作品めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2月29日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2024年2月15日 21時
