目覚め ページ16
目が覚めると、カレンダーがバグっていた。
2月25日。
１週間も眠りこけていたらしい。
医者からいくつかの質問を受け、脳に異常がないか検査を受け、あれよあれよという間に１日が終わった。
真っ先に駆け付けたのは、他の誰でもないマネージャーだった。そりゃあそうだよね。お仕事だもん。
ちょっぴり拗ねていると看護師さんから「葛葉さんと椎名さん、毎日お見舞いきてたんですよ」と教えて貰った。
私が事故に遭ったことで、私の両親に連絡がいき、両親経由で唯華と葛葉に連絡がいったらしい。お母さんには葛葉の話しといてよかった。
ぼんやりと窓の外を眺めながら、事故当時のことを思い出す。頭が酷く痛くて、流れた血が目に入りそうで片目開かない状態で、エアーバックで守られたらしい運転手さんの無事を確認していたら、背後から声が聞こえた。
【なんで貴女ばっかり】
その声の主が、生霊なのか死霊なのかすら私にはわからないけど、私の方こそ訊きたい。なんで、私ばっかりこんな目に遭わなきゃいけないんだ。
出血多量でそのままぶっ倒れたので、そこから先は覚えていないが、あの少女は誰だったんだろう。叶くんのリアコかな。
すっかり日は沈み見舞いの受付時間終了も迫ってきたその時、唯華と葛葉が一斉に駆け込んできた。
椎名・葛葉「「A！！」」
「あっ、二人ともおはよう」
なるべく心配をかけないように、明るい声で話す。
足の骨折れてるわ、頭に包帯巻いてるわ、点滴ついてるわ、心配事だらけだとは思うけど。後遺症とか何もないのが不幸中の幸いだった。
「毎日きてくれてたんだってね、えへへ。ありがとう」
二人からの愛情を感じて笑っていると、唯華が涙目で「ばか！」と叫び、思い切り抱きついてきた。唯華の頭をそっと撫でる。
椎名「ほんと、どれだけ心配したと思って…もう！ばか！」
涙声でぐじゃぐじゃの唯華に、「ごめんね」と溢す。唯華を抱き締めたまま葛葉の方を見ると、今にも泣きそうな顔で突っ立っていた。
左手で唯華を抱き締めたまま、右手を広げ「葛葉はこないの？」と問うと、よろよろと近付いてきて、ポスン。と力なく私の腕に収まった。
二人分の体温が暖かくて、安心する。
葛葉「…色々考えて、マネージャーとか椎名にも相談したんだけど」
「うん？」
葛葉の言葉に首をかしげる。
葛葉「公表しよう。そんで、一緒に住もう」
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よもぎもち(プロフ) - うたねのどあさん» ありがとうございます！夢主を気に入ってくださって嬉しいです…！ご期待に沿えるよう、更新がんばりますね！ (3月3日 23時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - とても好みな作品です…！！夢主の性格や心情などの設定も好みですし物語の展開もとても気になります！！更新頑張ってください！！応援してますね！！ (3月3日 23時) (レス) @page17 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - あめさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！モチベーションになります！！ (2月29日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
あめ - この作品めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2月29日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2024年2月15日 21時
