貴方の隣 ページ13
葛葉「委員長、あんまコイツいじめないでください」
月ノ「それはなに、Aちゃんをいじめていいのは俺だけだっていう独占欲的な…」
葛葉「おーっし、そろそろ叶と合流すっかぁ」
ニヤニヤしている美兎ちゃんに向かって葛葉はシッシッと追い返す仕草をし、解散を促す。
私もそろそろ打ち合わせ向かっとこうかな、と踵を返そうとするも、葛葉に腕をひかれそのまま一緒に歩く流れとなった。
葛葉「クッキー配れた？」
「結構配れたよ。お友達たくさん出来た」
葛葉「まじか。頑張ったじゃん」
歩きながら葛葉は私の頭を乱暴に撫でる。手つきはガサツだが、その瞳はとても優しい。
「あ、そうだ。不破くんに葛葉と付き合ってることバレちゃった」
葛葉「ふわっちぃ？！なんでまた…」
「話すと長いから、帰ったら説明する」
そろそろ本当に打ち合わせの時間だから行かなくてはいけない。私が離れそうな気配を察した葛葉は、周りをキョロキョロと入念に見渡すと、ちゅ。と軽いキスをした。
「ちょっと！？事務所でなにしてんの？！」
葛葉「あい、打ち合わせ行ってこ〜い」
「もう！！」
葛葉の腰辺りを殴る素振りをしてみせると、葛葉は大袈裟に痛がって「DV！DV！」と騒ぐ。こんなんで人がきても困るので、赤くなったであろう顔を手で扇ぎながら反対の手で葛葉に手を振って、その場を後にした。
打ち合わせの会議室につくと、先についていた唯華が「やほー」と気の抜けた挨拶をする。
「唯華、先についてるなんて珍しいね」
椎名「さっきまでスタジオおったんよ。そのままマネージャーと一緒にタクシーできた」
「ふーん、マネさんは？」
椎名「おにぎり買いに行ってもらってる〜」
私の方のマネージャーはまだ来ていないらしい。
と、いうことは。
「二人っきりだね！」
椎名「言うと思った。アホちゃう？」
唯華のピッタリ隣に椅子を引き寄せて座り、腕に絡み付く。こんな甘え方してるの見たら、葛葉怒るんだろうな。
唯華は暑苦しそうに軽く押し退けてくるが、その手が本気じゃないことに最近ようやく気付いてきた。えへへ、嬉しい。
「あとでチョコパイあげるから、楽しみにしててね」
椎名「はいはい、そりゃどーも」
今日はたくさんの人と話したし、そのどれもとても楽しいものだったけれど、どうにもこの場所が落ち着く。やっぱり私の居場所は葛葉と唯華の隣なんだと改めて痛感した。
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よもぎもち(プロフ) - うたねのどあさん» ありがとうございます！夢主を気に入ってくださって嬉しいです…！ご期待に沿えるよう、更新がんばりますね！ (3月3日 23時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - とても好みな作品です…！！夢主の性格や心情などの設定も好みですし物語の展開もとても気になります！！更新頑張ってください！！応援してますね！！ (3月3日 23時) (レス) @page17 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - あめさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！モチベーションになります！！ (2月29日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
あめ - この作品めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2月29日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2024年2月15日 21時
