優等生でいさせて！

可愛い後輩 ページ5

「サンゴちゃんは、なんでこの学校に来たの？」

一緒に廊下を歩きながら雑談を振ってみる。迷子にならないように、と適当な理由をつけてみたところ、なんと手を繋いでくれた。こんな天使が何故、荒れ果てた我が校にきたのだろうか。

我が七次元高校は、叶先輩が会長になってこれでもだいぶマシになったといえる程、ヤンキー高校の代表だった。私や緑みたいに過去にやらかしていた(緑は噂だが)人間もいれば、明那や楓先輩のように現役のヤンキーもわんさかいる。むしろ普通の生徒の方が少ないといっても全く過言ではないのだ。

実は小夜ちゃんみたいに、サンゴちゃんもヤバイヤンキーグループの裏番だったりするのだろうか。

周央「実は…ンゴ、試験の日にお腹壊しちゃって、本命の学校に行けなかったんです…」

まさかの不憫属性だった。推せる。

「そっかそっか、ここの学校はヤバイ人いっぱいだから、私が守ってあげるからね」

周央「わーい！A先輩やさしい！ありがとうございましゅ！」

三枝「いやヤバイやつ筆頭やろ！ロリコン！」

「やかましいわショタコン！」

サンゴちゃんが可愛いのは勿論だが、優等生(仮)になって初めて出来た後輩だ。丁寧に大事にしていきたい。

そんな話をしている内に多目的ホールにつき、サンゴちゃんの胸元に花をつけてあげる。

「改めて、入学おめでとう」

周央「えへへ、ありがとうございます！」

照れくさそうなサンゴちゃんの頭を撫でていると、社先生が１年生に向けて号令をかけた。

社「体育館に入場するからクラスごとに並べー」

サンゴちゃんに手を振り、私達も体育館へと向かう。
こんなに可愛い１年生ばっかりならいいのに。

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