帰り道は逃走劇 ページ35
不破「でもAちゃん、病院は？」
「明日にでもちゃんと行きますから」
そんなことより、早く「家族」の顔を見て安心したい。極端な話、「家族」と別れて健康にいきるより「家族」の側で死にたいと思っている私にとって、病院は二の次だ。
「お願いです」と追い討ちをかけるようにお願いすると、不破先輩は頭を掻きながら仕方無さそうに承諾した。
不破「その代わり、明日の病院は俺もついてくから」
「わかりました、ありがとうございます！」
不破先輩が立ち上がるのに合わせて、私に抱きついたままの緑に声をかける。
「緑、帰ろう」
緑仙「ん…僕もついてっていい？」
「いいよ、うち泊まっていきな」
緑の頭をゆっくりと撫で、二人で立ち上がる。一足早く動いていた不破先輩は誰かに電話をかけていたようで、切ると叶先輩に向かって「俺ら帰るわ」と告げた。
叶「は？何いってるの、ふわっち」
不破「Aちゃん連れて帰るから、後処理よろ」
そう言って私を姫抱きにすると、外に向かって走り出した。緑が慌てて「不破、早い！」と文句を言いながら追いかけてくる。
葛葉「ちょ、ふわっち？！」
剣持「Aさん！」
戸惑う人々を無視して走る不破先輩は、私に向かって「揺れてない？大丈夫？」と声をかけてきた。いや確かに、叶先輩やハヤトさんは病院いかずに帰るなんて反対されそうだとは思ったけど、こんな強行手段にでるなんて。
外にでると、エンジンのかかった車が待っていた。
？？「アニキ、他の皆さんは？」
不破「置いて帰る」
？？「は？！」
動揺する運転手をシカトして私を後部座席に乗せる。追いかけてきた緑を私の隣に座るように促すと、不破先輩は急いで助手席に乗って「甲斐田、発進！」と子供のような掛け声を上げた。
廃墟から次々でてくる慌てた様子の先輩達をみて、甲斐田さんは「本当にいいんすか？！」と不破先輩に声をかけていたが、不破先輩は「良いから早よ出せや」と甲斐田さんの頭を叩く。それも結構強めに。
甲斐田「もう〜〜、人使い荒いなぁ！」
甲斐田さんはブツクサ言いながら車を発進させた。
この人かな、噂の「歳上のコブン」って。
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よもぎもち(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» コメントありがとうございます！恋愛に発展するように頑張ってみますね！ (11月11日 11時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (11月11日 10時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» リクエストありがとうございます！fwさんですね、かしこまりました！ (7月17日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
きさ - よもぎもちさん» 返信ありがとうございます。リクエストなんですけど、fwさんとの絡みがみたいです‼ (7月17日 21時) (レス) @page23 id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃモチベになります！！楽しんでもらえるよう、頑張って続き書きますね！ (7月17日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2023年7月12日 15時
