先輩風を吹かす ページ18
事情を聞くと、肩がぶつかった１年生に謝罪を求めたところ「これぐらいで？心狭くない？」と煽られブチキレたらしい。昭和のヤンキーみたいなことすんなよ、恥ずかしい。
すっかり萎れた男子生徒を解放して、絡まれていた１年生の方に目を向ける。ポカン、と目も口も開きっぱなしでこちらを見る赤髪の少年。
「怪我はない？」
？？「や、大丈夫っす」
イブ「あれ？ロレじゃん」
明那との口論が終わったのか、教室からイブちゃんが顔を出した。どうやらロレくん？はイブちゃんに用があり２年のフロアにきていたらしい。
ロレ「ありがとうございました、マジ助かりました」
「いいえ。それじゃあイブちゃん、私生徒会に行くから、もう絡まれないように見てあげて。えーっと、ロレくん？」
改めてロレくんの方を見る。綺麗な赤髪にばかり目が行っていったが、よく見るとパーカー着てるし、思いっきり制服着崩してるし。入学から１ヶ月で肝が座ってるな。まぁそんなもんか。
ロレ「ローレンっす。ローレン・イロアス」
「ローレンくんね。２年は先輩になって調子乗ってる馬鹿が多いから来るときは気をつけて」
そんなこと言っている私も、部活をやっていないから後輩と絡む機会は生徒会くらいしかなく、こういう数少ない場面で先輩風を吹かせがちではある。
なんだか少し恥ずかしくなり、教室に戻って荷物を回収して足早に生徒会室へ向かった。明那が後ろで「え？うそ、置いてかれることとかある？」と慌てて荷物を片付けはじめていたが、知らん。
生徒会室に着くと、どこから騒動を聞きつけたのか、真っ先に叶先輩から「お疲れ様」と労いの言葉をいただいた。
叶「Aに殴りかかった奴は停学処分にするから」
「えっ、いいですよ。殴られてないですし」
叶「だめ。Aは甘やかし過ぎ」
レオス「会長がA先輩を甘やかしてるのでは…？」
レオスくんが小声で何かを呟いたが、上手く聞き取れず首を傾げた。叶先輩が圧のある笑みを浮かべて「何かいった？」とレオスくんに問いかける。いやそれ聞こえてた人のリアクションでは。
楓「まぁでも、ここで軽く済ませると今度はンゴちゃんが被害に遭うかもしらんからなぁ」
「それは絶対に駄目です。今すぐ停学にしましょう」
即座に掌を返した私に、その場にいた全員が溜め息を吐いた。そしてレオスくんがまたしても小声で「その危機感を自分に向けましょうよ…」と言ったが、今度は聞こえていたぞコラ。
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よもぎもち(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» コメントありがとうございます！恋愛に発展するように頑張ってみますね！ (11月11日 11時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (11月11日 10時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» リクエストありがとうございます！fwさんですね、かしこまりました！ (7月17日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
きさ - よもぎもちさん» 返信ありがとうございます。リクエストなんですけど、fwさんとの絡みがみたいです‼ (7月17日 21時) (レス) @page23 id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃモチベになります！！楽しんでもらえるよう、頑張って続き書きますね！ (7月17日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2023年7月12日 15時
