連休前の騒動 ページ17
イブ「Aってゴールデンウィーク予定とかあるん?」
「ハヤトさんがバーベキューセット持ってきてくれるの」
三枝「おお〜、豪勢やね」
連休前の最後の授業が終わり、今後の予定について語り合う。連休は「弟」や「妹」も休みに入るから職員さんたちが忙しくなってしまうので、その手伝いをしなくてはいけない。「兄」や「姉」はもう18を越えて「家」を出てしまったし、いつの間にやら私と灰くんは最年長になっていた。そんななかで、定期的に遊びにきてくれるハヤトさんの存在はかなり大きかったりする。
三枝「俺も連休中遊びにいっていい?」
「多分大丈夫だけど、灰くんに予定聞いてみな〜」
明那は灰くんのことが大好きだなぁ、なんて思いながら顔をあげると、なにやら口をキュッと結び眉間に皺を寄せていた。
三枝「…まぁまぁ、まゆにも会いたいし良いんですけども」
歯切れの悪い明那の様子に首を傾げていると、イブちゃんが割り込むように声を出した。
イブ「俺もまたムンブロで集まると思うから、Aも来てよ」
「いいの?邪魔じゃない?」
イブ「全然。むしろおいで」
中学時代はろくな生活をしてこなかったため、高校に上がってこうやって休みも遊ぶ友達が出来たのは素直に嬉しい。
イブ「ってか、なんなら二人で出掛けん?」
三枝「はぁ?!許可出来ません!!駄目です!!」
イブ「なんで許可がいるんだよ」
二人が言い争うのを聞きながら、思わず微笑む。ヤンキーだらけのこの学校にしか入学できなくてどうしようかと思っていたけど、一年も経てばこうして仲の良い友人が出来て、この学校にきてよかったなんて思えるようになった。
ドンガラガッシャーーーーン!!
男子生徒「てめぇふざけんじゃねぇ!!」
こんな風に廊下から怒声や破壊音が飛び交ってこなければ、もっと素敵な学校生活なんだけどな…。
重い腰をあげて廊下の様子を見る。どうやら、隣のクラスの男子が1年生の子と揉めているらしい。溜め息を一つ吐いて、現場へ駆け寄った。
「生徒会です。なんの騒ぎですか」
男子生徒「うるせぇ!!すっこんでろ!!」
そう喚きながら振り向き様に殴りかかってくる男子生徒の拳を受け流し手首を掴む。
「もう一度言います。生徒会です」
私の腕を振り払おうとする男子生徒にイラつきながらも、手首を握る力を強め、真っ直ぐ目を見て話しかける。
「なんの、騒ぎですか」
男子生徒「…すんません…」
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よもぎもち(プロフ) - の〜さん(旧もこ)さん» コメントありがとうございます!恋愛に発展するように頑張ってみますね! (11月11日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (11月11日 10時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» リクエストありがとうございます!fwさんですね、かしこまりました! (7月17日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
きさ - よもぎもちさん» 返信ありがとうございます。リクエストなんですけど、fwさんとの絡みがみたいです‼ (7月17日 21時) (レス) @page23 id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» コメントありがとうございます!!めちゃくちゃモチベになります!!楽しんでもらえるよう、頑張って続き書きますね! (7月17日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年7月12日 15時