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鴎に警告を送る ページ47

『いやー、凄いね。身長、160cm代だっけ?』



星海「もうすぐ170cmですけどね」



 合宿中。



 たまたま休憩時、隣同士に座った二人がポツリポツリと話す。



『ほんと、凄いね』



 Aがまたそう言った。



 その言葉には尊敬以上の何かが含まれている



 言うなれば、嫉妬のような。



 それは星海も感じ取っていたらしく、フッとため息のような音を漏らした。



星海「……俺なんて、まだまだです。才能なんてものも最初から無かったし」



『そう……、だね。そうだったね』



星海「今でこそ小さな巨人なんて言われてますけど、最初の頃はただのチビでしたしね」



 星海は自嘲するように眉を下げた。



 ──そう。



 最初はただのチビだった。



 そこからいっそ醜いくらいの努力をしてはい上がって来たのだ。



 そして、その努力の積み重ねが見えない奴が「天才」なんて言葉をかける。



 悔しいわけじゃない。



 怒るわけじゃない。



 だけど、その言葉を言われる度に心がからっぽになって、穴だらけになってく。



『そうだよねぇ……。ここまで、やっとの思いで来たんだもんねぇ』



 Aはしみじみと、それを噛み締めるようにゆっくりと繰り返した。





 ──じゃあさ、その努力が身を滅ぼした時は、どうなるんだろうね?





 会話がフツリと途切れる。



 星海がAを見た。



 Aは自身の膝を見ていた。



『気をつけなよ、星海君も』



 星海は顔に影を落としてその言葉を聞く。



『努力は大体応えてはくれるけど、100%応えてくれるかっていうとそうじゃないんだ』



星海「……Aさんは、」



『俺? ──とうの昔に、手遅れだよ』



 その数ヶ月後、春高宮城県予選決勝。



 星海はその言葉の真意を知った。

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ゆき(プロフ) - てしまいました…。長い長いコメント、申し訳ありません…!これからも応援しています!! (2022年5月27日 22時) (レス) id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 八雲さんリクエストが、凄く好きです…!本編を読ませていただいたのですが、余計に…泣ける…ッッ!!八雲さんのリクエストを書いてくれて、本当にありがとうございます(何処目線って感じですね、すみません)あわよくば、主人公には故障もせずに春高に出て欲しいと思っ (2022年5月27日 22時) (レス) @page7 id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - お疲れ様でした!テスト頑張ります (2019年11月29日 2時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅のわらび(プロフ) - こころさん» ごめんなさい、リクエストはもう募集してないんです……。すっごく面白そうなリクエストなのですが、申し訳ありません。テスト頑張って下さいね! (2019年11月28日 19時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - またまたリクエストです 主人公の幼児化見たいですそれぞれの学校の反応見たいです 私も今日からテスト週間です!頑張ります!! (2019年11月28日 8時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よもぎ餅のわらび | 作成日時:2019年10月22日 12時

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