烏よ、再び 番外編【ハイキュー！！】

フリーハグ　螢光ﾍﾟﾝさんリクエスト ページ30

《烏野高校》



澤村｢……急に何だよ｣



『へへへー』



　抱き着いて来たAに澤村が白い目を向ける。



　が、若干嬉しそうだ。





菅原｢え、何？ なんか辛い事でもあった？｣



　菅原はいつもの爽やかな笑みを引っ込め、心配そうな顔をしている。



『いんや。ただの気分』



菅原｢じゃ離れろ｣





田中｢え、え？｣



　田中は抱き着かれたまま頭をジョリジョリされている。



　とても困惑しているようで、母音しか発する事が出来ない。



『ジョリジョリだべー』





西谷｢へへっ、なんスかー？｣



　西谷は驚きつつも抱きしめ返して来る。



　Aの突発的な行動には慣れているようだ。



『んふふー、可愛いなぁ』





縁下｢……何ですか？｣



　縁下は照れながら冷静に尋ねて来る。



『んーん？ 別にぃー』



　縁下はふーんと言って、おずおずと抱きしめ返した。





成田｢……え？｣



　驚くまでにタイムラグが発生する。



　その後は戸惑いながら抱かれるままになっている。





木下｢ど、どうしたんですか？｣



　心配してくれる。



　が、驚くよりも先に心配される。





日向｢うぉあ！！ どうしたんスか！｣



　日向が飛び跳ねるのを押し止めるように抱きしめる。



　日向は嬉しそうにしている。



　可愛がりがいのある後輩だ。





影山｢……どしたん、スか？｣



　抱きしめられた影山は固まったまま言った。



　その純粋さに、Aは負けたようにうなだれた。



『いや、何でもない。ごめん』





月島｢ヤメテクダサイ。気色悪い｣



　月島が心底嫌そうな顔をする。



『……アッ、申し訳ありません』



　そう言ってAが立ち去ろうとすると、その裾が控えめに引っ張られた。



月島｢……さっきの、何だったんですか｣





山口｢え、ええ！？｣



　驚きながら抱きしめ返してくれる。



　が、やっぱり驚いている。



　落ち着いたら心配して来る。

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