もしも椎名がユースに選ばれていたら 蒼鴇さんリクエスト ページ27
『あのー、火焼さん。俺は何をすれば……？』
Aが困ったように八の字に眉を下げて言う。
今回のAは厳密にはユースではない。
あくまでスペシャルゲスト。
どうにもユースの練習に入るのは気が引けてしまった。
……先程は上手く乗せられて練習してしまったが。
火焼がウーンと唸る。
火焼｢そうだね……。じゃ、セッターかリベロしてみる？ いい経験になると思うけど｣
ポンと手を打った火焼が名案だとでも言うように目を輝かせた。
Aはそれをスルーして、至極冷静に答えた。
『……そうします』
火焼｢うん。あとはスパイカーとかの指導をしても良いよ。君はフォームが凄く綺麗だし｣
Aが火焼から離れると、すぐさま佐久早がくっついて来る。
が、不快感はさほどない距離感だ。
少し遠くに居て出遅れた侑が不満げにしている。
佐久早｢Aさん、トス上げてもらって良いですか？｣
佐久早がボールを回しながら言う。
人にそれまで執着することのない佐久早には珍しい。
『良いよ。トス、まずかったらゴメンね』
Aが苦笑いを浮かべる。
その時、Aの後ろから小柄な体の選手が駆け寄って来た。
星海｢……あの｣
星海がAに声をかける。
『ん？』
星海｢お、俺も上げてもらって良いですか……っ！！｣
影山｢俺も良いッスか？｣
星海の叫びに被せるようにして影山がサラっと言う。
影山も最初に比べればAに懐いたという事だろうか。
『星海君は大歓迎だけどさ……、影山はセッターじゃないの。トスの練習は？』
影山｢うぬん……｣
影山が形容しがたい音を口から出す。
その影山の服の襟を侑がむんずと掴んだ。
侑｢影山君はこっちやろ。何してんねん。俺も打ちたいっちゅーのに｣
影山｢やっぱりAさんのトス、打ちたいですよね……！｣
侑｢当たり前や！！｣
段々と話の主旨が入れ替わっている。
その二人を少し冷たい目で見つめてからAはコロリと表情を変えた。
満面の笑み。
が、なぜか笑っているように見えない。
『うるさいセッター陣は気にしない事にしようか。じゃあトス、上げるね』
侑｢あっ、ちょ！Aさぁん｣
侑の声が、情けなく体育館に響き渡った。
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ゆき(プロフ) - てしまいました…。長い長いコメント、申し訳ありません…！これからも応援しています！！ (2022年5月27日 22時) (
レス) id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 八雲さんリクエストが、凄く好きです…！本編を読ませていただいたのですが、余計に…泣ける…ｯｯ！！八雲さんのリクエストを書いてくれて、本当にありがとうございます(何処目線って感じですね、すみません)あわよくば、主人公には故障もせずに春高に出て欲しいと思っ (2022年5月27日 22時) (レス) @page7 id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - お疲れ様でした！テスト頑張ります (2019年11月29日 2時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅のわらび(プロフ) - こころさん» ごめんなさい、リクエストはもう募集してないんです……。すっごく面白そうなリクエストなのですが、申し訳ありません。テスト頑張って下さいね！ (2019年11月28日 19時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - またまたリクエストです 主人公の幼児化見たいですそれぞれの学校の反応見たいです 私も今日からテスト週間です！頑張ります！！ (2019年11月28日 8時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎ餅のわらび | 作成日時：2019年10月22日 12時
