烏よ、再び 番外編【ハイキュー！！】

もしも椎名がユースに選ばれていたら　蒼鴇さんリクエスト ページ25

『……おかしくないですか？！』



　──１２月５日、味の素ナショナルトレーニングセンター。



　Aは顔を引き攣らせて火焼に迫っている。



　ちなみに火焼というのは全日本ユースの監督の一人である。



　そんな人に食ってかかるAも大概だが、仕方ない所もある。



　なんせ急に拉致されて宮城から東京まで来てしまったのだ。



　しかも、東京というのは観光ではない。



　なぜか１、２年生しか集まらないはずの全日本ユース合宿に来ていた。



　動揺するAを宥めるように、火焼がゆったりと言う。



火焼｢おかしくないよ。君はまぁ……、ゲストみたいなもんだよ｣



『ゲストって何なんですか……』



　がっくりと力尽きたようにAが呟く。



　そのAの肩を非常に良い笑顔で叩く者があった。



　──稲荷崎のセッター、宮侑である。



侑｢ええやないですか。俺は嬉しいですよ？｣



『うん、お前はな。俺は拉致られて来たからちょっと喜べねぇわ』



　Aは侑の笑顔に生気を吸い取られたようだ。



古森｢わー、あれ烏野のエースですよね！ 確か……｣



佐久早｢椎名A、だな。……牛島さんがよく言っていた選手だ｣



　佐久早は両手をポケットに突っ込んで言う。



　心なしか目が輝いているようにも見えるが、勘違いだろうか。



星海｢……｣



　星海は黙ってその様子を伺っている。



　緊張か、それとも警戒か。



　火焼がパンパンと手を叩いた。



　選手達が一斉に火焼の方を向く。



火焼｢はいはい、そこまで。合宿は時間があってないようなものだからね。中に入るよー｣



　選手達はそう言う火焼の後に続く。



　Aは少々不満げだが。



影山｢……Aさん、よろしくお願いします｣



　そうAに小声で言う影山。



　それを聞いたAは遂に腹を括ったようだった。



『ああ、うん。よろしくー……』





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　話を考えていたら矛盾してきてしまったので、リクエストを(勝手に)変えさせて頂きました……。
　ごめんなさい！！
　今回の椎名の立ち位置は、｢故障のせいで勿体ないなー。そうだ、１、２年しか居ないけどもうブチ込んじゃおう！｣という監督の考えの下、スペシャルゲストとなりました。
　続きは結構長くなると思います。

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