烏よ、再び 番外編【ハイキュー！！】

椎名のお菓子な匂い事情　螢光ﾍﾟﾝさんリクエスト ページ22

日向｢んーと、えーと……｣



　これまでAさんの匂いについて聞いた人数は１４人。



　ありがたいことに答えてもらえたけど、メモを取ってなかった。



　というわけで絶賛思い出し中。



　指を折って数えながら廊下を進む。



『……お、日向』



　前を向けば、お風呂上がりなのか髪を湿らせたAさん。



　うわあ、うわあ、目に悪い……！



　色気割り増しのAさんから絶妙に目を逸らす。



　あ、匂いのやつ、本人に聞けば一番早いじゃん！



　影山も馬鹿だったな。



日向｢あの、Aさん！｣



『なぁに？』



　……なんか心臓にダメージ来た。



日向｢っ、Aさんてお菓子とか、花とか柑橘類とかの匂いしてるんですけど、なんでですか？｣



　良く頑張った、俺！



　ていうかAさんの匂い、種類バラバラだな。



　全部良い匂いっぽそうだけど。



『んふふ、中学時代に西谷にも聞かれたよ』



　Aさんがそう言って笑った。



『あのね、それはウチの柔軟剤なんだよ。種類は母さんが気分によって変えてる』



　なるほど、だから色んな匂いなのか……！



　ていうかお菓子みたいな匂いの柔軟剤ってあるんだ。



　そういえば答え、合ってた人居たな。



　青根さんと双子──。



　まあ、青根さんは別に良い。



　恐らくは勘で当てたんだと思う。



　でも、さ？



　双子は前科があるじゃん。



　……なんで知ってたんだろ。



『日向？ 震えちゃってどうしたの。湯冷めした？』



日向｢っ、Aさん！ Aさんの事は俺が守りますからね！！｣





　Answer:柔軟剤

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