烏よ、再び 番外編【ハイキュー！！】

椎名のお菓子な匂い事情　螢光ﾍﾟﾝさんリクエスト ページ19

日向｢おっふろーおっふろー。……いでっ！｣



　調子良く歌いながら廊下を駆ける。



　そしたら何か、固いものにぶつかった。



　顔を上に上げる。



牛島｢……ヒナタ、ショウヨウ｣



　ひぃっ、ジャパン！！



　固いものの正体は筋肉だったらしい。



　その筋肉の後ろからヒョイッと顔を出すイケメンさん。



瀬見｢んお？ あ、烏野の──｣



　イケメンさんは笑顔を浮かべる。



　眩しい。



　イケメン過ぎて眩しい。



　……ただ、服がヤバいけど。



　何これ？ 牛柄のインナーにヒョウ柄の上着。



　ズボンにはドクロが印刷されている。



　折角のイケメンがもったいない。



日向｢あの！ 聞きたい事があるんですけど｣



　男は度胸。



　何にも喋らないのと服のセンスがヤバい奴だけど、当たって砕けろ！！



瀬見｢なんだ？｣



　イケメンさんがニコリと柔らかに微笑んで俺の顔を覗き込む。



　ああー、イケメン。



　そのおかげで服のダサさが際立つぅー。



日向｢Aさん、居るじゃないですか｣



牛島｢ああ｣



　ジャパンってAさんの話題だと食いつくんだ。



　こないだゲスブロックの人に話しかけたられてたけど、会話が成立してなかった。



　イケメンさんがジャパンの事を生暖かい目で見てる。



　何これ。



日向｢Aさん、いっつも甘い匂いがするんですけど、なんでか分かりますか？｣



瀬見｢甘い、というより柑橘系じゃないのか？ 俺はそっち系の匂いがしたけど｣



　イケメンさんが首を傾げる。



　……確か夜久さんも甘い匂いじゃないって言ってたな。



　匂いの感じ方は人それぞれ、なんて事ないよな？



牛島｢わからない。だが、甘い匂いがした｣



瀬見｢え、若利は甘い匂いに思ったの？｣



牛島｢ああ｣



　──そういえばイケメンさんの名前ってなんて言うんだろう？





　牛島:わからない。
　瀬見:柑橘系の匂いじゃないのか？

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