七十五（完） ページ33
？｢…っ…きて…｣
ん？
誰かが私の名前を呼んでいる。
私…どうなっているんだろうか…
？｢A…ってば！！｣
少しずつ聞こえる。
私の名前を叫んだいる声の主は…
椿｢A！！｣
私は重い瞼をゆっくり開けた。
『んー…椿煩い…しかも、体が鈍ってるし…』
椿｢A！！｣
椿は涙ぐんで、私に抱きついてきた。
『ちょ、痛いってば！』
椿｢ごめん…僕のせいで…こんな目に…っ｣
椿は私の肩ですすり泣きしていた。
『…少しやり過ぎ』
私は椿を赤子をあやすように頭を撫でた。
椿｢あと…Aを僕の吸血鬼にしちゃった…｣
あぁ…だから、口の中に違和感を感じたんだ。
牙があること。
『そう…でも…』
私は椿を離して、微笑んで、
『私を生き返るために吸血鬼にしたんでしょ？…ありがとう、椿』
と椿に向けて言った。
椿｢〜っ！A！！｣
椿は喜んで、また私を抱きついた。
椿｢あ！そうだ！｣
椿は袖から何かを取り出し、私に渡した。
椿｢今までごめん…これ返すよ｣
『おばあちゃんの簪…』
椿は簪を私の髪にスッと挿した。
椿｢うん。とても綺麗だよ｣
私にそう言い、優しく私の頰を撫でた。
『ありがとう。椿』
私もゆっくりと微笑み、椿と口づけをした。
“ねぇ…先生。
前世で亡くなった人は…
来世で会えるのは…
本当なんだね”
ー完ー
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夜魅-82-(プロフ) - Redさん» ぬぉ！？ありがとうございます！！修正します！ (2017年10月22日 21時) (
レス) id: 7a725b65f8 (このIDを非表示/違反報告)
Red(プロフ) - とっても面白かったです！新作も読もうと思っています！ (2017年10月22日 14時) (レス) id: 2a3fb5e877 (このIDを非表示/違反報告)
Red(プロフ) - 何度も何度もすみません<(_ _)>六十二話で、途中まで「ハイド」だったのに「ロウレス」になってます。 (2017年10月22日 14時) (レス) id: 2a3fb5e877 (このIDを非表示/違反報告)
夜魅-82-(プロフ) - Redさん» あわわわヾ(･ω･`;)ﾉまただ！！ミスを見つけて下さってありがとうございます┏○ﾍﾟｺｯ修正致します！ (2017年10月21日 20時) (レス) id: 7a725b65f8 (このIDを非表示/違反報告)
Red(プロフ) - 失礼します。五十五話で「泊まっていた」ではなく、「止まっていた」では？ (2017年10月21日 20時) (レス) id: 2a3fb5e877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜魅 | 作成日時：2016年12月10日 8時
