淡が2つ ページ10
『ねーえ、ししょー』
駆け寄り、師匠の袖をグイグイと引っ張りながら 舌っ足らずな声で問いかける。
すると、師匠は振り返り案外どうとでもないと言うような顔つきで、僕と同じ高さまで屈んでくれる。
「どうした。愛息子よ」
『あんねあんね、森で雪遊びしてたらね！お友達ができたの！』
小さい頃、癖のようにしていた。いい事があったら拍手をしながら伝えると言うことを行いながら、今日あった森での出来事について話していく。
今日はね、森で雪だるまさん作って、お友達ができて。
お友達がね、おかーさんとおとーさんについて沢山教えてくれたんだけどね？
もう時間が遅いからから帰るって言って、一緒にお花を雪だるまさんにあげてバイバイしてきたの！
「…！」
今日あった出来事を伝えれば、師匠の顔がみるみる暗くなっていき、次第にはブツブツと何かを呟いている。
それに不安になり、再度師匠の袖を掴んで名前を呼んでみると、今度はケロッと笑顔になる。
『ししょー、元気ない？ぼく、悪いことしちゃった…？ごめんなさい』
師匠が嫌がることをしてしまったのかと思い、謝罪を口に出せば遮るように頭に手が乗る。
これは紛れもなく師匠の手で、僕の好きな手。
大好きだった。
「大丈夫さ、お前は何も悪くない。」
「A、暫くお留守番を頼めるかい？」
『うん！任せてししょー！』
僕は、師匠の言葉通りお留守番を任命された為、部屋に戻り医学の勉強を始める。
窓から見える外は、雪が強く舞っていて少し荒れ気味。師匠が心配である。
ししょー早く帰ってこないかなー。
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
