泡が7つ ページ7
「シャンクスそれもくれるの？」
「うちのお姫様でもこれはやれねぇなぁ」
「えー！ケチー」そう言って口を尖らす今日の主役ウタに大声で笑うシャンクス。
そんな2人は、遠くから見るとやっぱり本物の家族みたいで、目を逸らしたくなる。
今日は、ウタの誕生日。船員全員が何日も前から仕込みをしてどんちゃん騒ぎ、一人一つプレゼントを送ることになっている。
かくいう僕も、なにか渡さなければいけないと3日前に気づき悩みながら買った。どうせ僕があげるものなんてシャンクス達の物に比べたら霞むし、無難なものでいいと思い 今両手で抱えている袋には、女性物の服が入っている。ちょっと可愛いやつ。
「あっ！Aー！それくれるの？！」
『うん。おめでとう』
「ありがとうー！A」と言って袋のリボンを解いていくウタ。そして次の瞬間、開いた袋を見てめん玉を丸くするウタ と シャンクス。
「えーーー！かわいいーーー！」
「おいA、これ大人物じゃねぇか！？少しウタには早すぎる気がするが」
僕の前では、左側でワーイワーイと騒ぐウタと右側でギャーギャー騒ぐシャンクス。遠目で見れば、犬と猿。
「Aはセンスいいねー！かわいい！」
「いや、それはわかるが……どうして大人物なんか。」
困惑しているシャンクスに、この前早く大人になりたいって言ってたから と適当に返答すれば頭に軽くチョップが落ちる。
「で、本当はどうなんだ？」
『どうって？』
ウタがプレゼントした服をヤソップ達に見せに行く姿を見ながら、「実際のところ、どうしてあの服なんだ？」と隣で優しい目を向けてくるシャンクス。
そんな目をされると、揺れてしまう。
ただ。
『ただ似合うと思ったからだよ。あとは、そうだなー、新世界を築いていくウチの音楽家に相応しいと思ったから。かな』
僕とは違って。
僕の言葉を聞いて、そうかと肩を寄せてくるシャンクス。
昼間から酒を浴びるほど飲んでるオジサンに、抱き寄せられたくないんですけど。
そう思ってる僕の今の顔は、酷く笑顔だったと後でベックマンが教えてくれた。
＿＿＿＿＿僕とは違ってウタはみんなに愛されてるから
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
