淡が5つ ページ13
あれから暫く経って、シャンクスの仲間の人も元気いっぱいになった。
目を覚ました時は、今すぐ船に戻ると騒いでいたがシャンクスと師匠が説得して体調が万全になるまでは安静にするという約束をして、今に至る。
『しゃんくすー！その雪だるまさんちょっとへん！おみみないじゃん』
「いや耳ある方が可笑しくないか！？それ、雪だるまならぬ雪くまだ」
そんなたわいもない事でお互いに笑い転げる。
とっても楽しかった。
シャンクスは、どうだと言わんばかりに次々と雪だるまを作っていく。それに負けじと僕も追うが子供と大人の差が激しすぎる。
それに対してギャーギャー言えば、シャンクスもピーピー反論してくる。動物みたい。
「お、お頭ー！大変です！名前も分からない大きな船がこちらへ1隻向かってきています。」
その言葉を聞いて、僕とシャンクスはお互いに顔を合わせ首を傾げる。
どういうことだと船の中に戻っていくシャンクス。仕方がないから、僕も一旦師匠の元へ帰ろう。
そう思って歩みを進める。
道中、綺麗なお花が咲いていたので師匠に似合うと思い花冠を作って家へ帰ってきた。
『ししょーただいまー！これプレゼント！』
「おかえり。今日は随分と早いお帰りだね。おや、こんなに綺麗な花冠は見たことない、ありがとう」
綺麗かどうかと言われたら答えにくいであろう、子供の手で作った花冠を嘘でもお世辞でも無く、心の底から喜んでくれる師匠。
なんだか、胸の辺りが暖かくなってそれでいてとても嬉しい。へへんっ！と自慢げに笑う僕の頭をいつものように撫でてくれる。
『ししょーだーいすき』
「甘えん坊かな。ふふ」
そう言ってギュッと抱きしめてくれる師匠にも、あまえんぼうかな？とオウム返しのように答えれば笑い声で部屋が埋まる。幸せな空間だった。
「ところで、実際のところ何かあったのか？こんなに早く帰ってきて。シャンクスと遊んでたんじゃないのかい？」
『あ！そうだった！あのね』
先程、シャンクスと遊んでいた時の出来事をことを子供ながらに細かく伝えていく。
そうすると、師匠はやけに目を開いて考え込む素振りを見せた。
「アタシは少しシャンクス達のところに行ってくるから、誰か来ても部屋に入れちゃいけないよ。例えアタシの名前が出されようと、シャンクス達やアタシの声がしない場合は絶対に入れちゃダメだ。」
『ししょー？』
師匠は酷く焦り、カバンに色々なものを詰めながらそう話して、外に出ていった。
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
