その令嬢 命令 ページ5
私はベッドに入った。
──『お気をつけて…』
あの執事…絶対に気付いてる…。
國)「お嬢様…」
貴)「國…」
メイド服…ではなく、着物を纏った國がいた。
貴)「メイド服は?気に入ったんじゃなかったの?」
國)「確かに可愛らしいのですが…やっぱり和服の方が落ち着くんです」
貴)「そう…。ま、その方が似合うよ…」
ビュウゥゥ…ッ!
風が吹き荒れる…来た?
國)「! 来た…!」
貴)「…」
怖い…。
國)「ご安心下さいお嬢様…」
貴)「國…私…」
國)「英国まで追って来るとは…。逃げても無駄か。ご安心下さいお嬢様。お嬢様は私がお守りします。この命に代えても」
貴)「…」
國)「行ってまいります^^!」
貴)「待って!!」
窓から外へ行こうとする國の手を掴んだ。
國)「! お嬢様?」
貴)「生きて帰って…これは命令だから…!!」
國)「宵のままに お嬢様」
窓辺に立ち、床に手をついた國の姿が月明かりに照らされる。その影には、猫の耳と2本の尾が映り込んでいた。
私は窓から飛び降りる國を見送った。
シエルの自室…──<シエルsaid>
ビュウゥゥ…ッ
今晩は風が酷いな。
セ)「今夜は冷えそうですね…。坊っちゃん、明日は先週キャンセルされていたマダム・オレインのダンスレッスンがあります。早めにおやすみ下さい」
シ)「ダンスは来週に回せ」
セ)「しかし坊っちゃん…」
シ)「僕の言いつけが聞けないのか(-_-#)」
セ)「いえ、ただこの調子だと坊っちゃんがパーティーでダンスを披露する日は永久に来ないのだなと、考えていたところです」
シ)「そのうち出来るようになる!」
セ)「それを聞いて安心いたしました」
シ)「とにかく…今日はバタバタして疲れた」
セ)「急な来訪でございましたからね」
シ)「それにしても一ノ宮様はどこか不可解だな」
セ)「靴紐もろくに結べない坊っちゃんからすれば、1人で遠い異国を訪れるA様は不可解なものでしょうね」
シ)「貴様ァ…っ(怒)」
セ)「付き人はいましたよ」
シ)「何?」
セ)「“使用人”としての働きはしていませんでしたが」
?
シ)「それはどu「!! 坊っちゃん!!」!?」
バリ──ン…ッッ!!!
僕の背後の窓が割れて庭の樹が入り込んできた。セバスチャンが僕を掴んで窓から距離を置く。
シ)「ッ 何…!?」
セ)「この樹…この斬り口は」
?)「やだぁ〜 ごめんなさいセバスちゃん」
セ)「やはりあなたですか…」
?)「お待たせ〜グレル・サトクリフDEATH★」
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yomi - シエルさん» コメ感謝です(^∧^)分かりました(*´∇`*)←でも御名前 良いと思いますよ(`・ω・´)d☆←← (2014年1月23日 20時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
シエル - 面白かったです! あ、シエルって名前は、気にしないでください!! (2014年1月22日 19時) (レス) id: 6ec647f8b3 (このIDを非表示/違反報告)
yomi - え!?…5000hit(・_・)?嘘やん←w 皆さん本ッッ当にありがとうございます(*´∇`*) (2014年1月18日 23時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
yomi - えええ!!!?(;´д`)hit数が2000を越えた!?読んでくれた方ありがとうございます!!!・゜・(つД`)・゜・← (2014年1月18日 14時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
yomi - りあずさん» ありがとうございます!國が死ぬの早すぎたかな~と心配でしたがそう言って頂けると安心です(*´∇`*)これからもよろしくお願いします(。・ω・。)ゞ (2014年1月18日 11時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒妃 | 作成日時:2013年12月28日 11時