その女中 契約 ページ37
まだ幼い時…生まれて数日の頃の記憶があると言ったら笑われた覚えがある
まだ語彙力も拙い4才児の私は膨れっ面で反論したっけ
契約のこと…國のこと…知ってるのは私と叔母様
だけだった
だから他の大人は信じてくれなかったけどでも私
は確かに聞いていた 生まれて数日…この世という
ものの大気に触れはじめて間もない頃…知能すら
ない頭に響く声を…覚えてる
──『我名は“咲夜城ノ天女帝(サヤシロノテンニョテイ)”
…お前はたった今 亡き母より我との繋がりの証
“契約刻印”を受け継いだ…よって一ノ宮A
これよりお前に“國”という人の名で仕えよう
我が欲するは“時”…契約を果たした曉にはお
前の“生きてきた時”を食らう
お前に課せられし役目は我力を封ずる“錠”
刻印と共に施されし封を放てば我の人の皮は忽ち
形を失い
真の姿が露になろう』──
──────────────────────
<國said>
國)「封の解放をお願いいたします…」
貴)「でも國…今の体で…!!「早く!!!」ッ!?」
お嬢様を見上げた
國)「声を荒げ申し訳ございません…しかし封を放
てば私は傷は容易く癒えましょう…」
血の滲む腹を押さえる手に力がこもる
貴)「本当に…?」
國)「はい…大丈夫ですお嬢様
私は嘘は申しません^^」
貴)「…((コクン」
お嬢様は小さく頷くとゆっくりと瞳を閉じる
胸元にぼんやりと浮き出す模様…“契約刻印”
普段はお嬢様の中に隠し力を抑制する刻印が露出
した…つまり
──シュウゥゥ…
傷が塞がっていく
牙と爪が鋭利に伸びる
耳と二又に別れた尾が現れる
黒々とした毛が全身を覆い
猫又の瞳がギラついた狂気を放つ
シ)「國…なのか…?」
セ)「おや これはまた随分と魅力的になられました
ね 國さん」
グ)「……」
<Asaid>
私は破壊された二階部分から呆然と見つめていた
あれが…本当の國…
体は人間の姿の3倍か4倍はある
國)「ニャアァァ゛…ッッ!!!」
猛然と薫に襲い掛かる國
巨体だが小回りがきく動きをする國の一撃は凄ま
じいもので 庭は数分でメチャメチャになった
薫)「あははははははははははははは…っ!!!」
薫も身軽に少なくなった木々を飛び移り移動し國
にダメージを負わせていく
ズバァ…ッッ!!
薫)「…!!!?」
國の一撃が薫に直撃し 鋭利な爪が薫を襲った!
赤い血が辺り一面に飛沫した
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yomi - シエルさん» コメ感謝です(^∧^)分かりました(*´∇`*)←でも御名前 良いと思いますよ(`・ω・´)d☆←← (2014年1月23日 20時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
シエル - 面白かったです! あ、シエルって名前は、気にしないでください!! (2014年1月22日 19時) (レス) id: 6ec647f8b3 (このIDを非表示/違反報告)
yomi - え!?…5000hit(・_・)?嘘やん←w 皆さん本ッッ当にありがとうございます(*´∇`*) (2014年1月18日 23時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
yomi - えええ!!!?(;´д`)hit数が2000を越えた!?読んでくれた方ありがとうございます!!!・゜・(つД`)・゜・← (2014年1月18日 14時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
yomi - りあずさん» ありがとうございます!國が死ぬの早すぎたかな~と心配でしたがそう言って頂けると安心です(*´∇`*)これからもよろしくお願いします(。・ω・。)ゞ (2014年1月18日 11時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒妃 | 作成日時:2013年12月28日 11時