黒執事◆◇日本からのお客様◆◇

その女中 決意 ページ36

庭…──＜國said＞


お嬢様が窓を叩いているのが見える

そしてこれは…走馬灯?過去が私の中から溢れ出る

？)「あはっ…國ィ…?」

國)「ｯ((ｺﾞﾎﾟｯ…」

？)「アナタなら私にくれるでしょ…?ﾌﾌﾌ…」

國)「…私…は…」


セ)「あれは國さんのシネマティックレコード…」

シ)「ということは…お前がデスサイズの所有者


一ノ宮 薫だな」


フワ…っと風でフードが脱げ…あの日と変わらぬ

薫様がいた


薫)「ﾌﾌﾌ…私のこと知ってるノ?坊やァ…あはっ」


殺意にギラつく瞳でシエル様を見る

シ)「!? まったく姿形が変わらないか…お前…人間

じゃないな?」


グ)「そうでもないわヨ〜!!!」


ﾄﾞｶｧｧﾝ!!

あの死神…よくも結界を壊してくれましたね(-_-)

グ)「あの女は人間DEATH★」

セ)「しかし何故?人間がデスサイズを扱える事も

不可解ですが…」

グ)「あの女…自分の中に殺した人間の魂溜め込ん

でんのヨ…あいつの中から魂の反応がたくさんあ

るの…他者の魂を取り込んだ影響で肉体の老化が

遅れてるだけ…100年前からちょくちょくあった

魂未回収事件の犯人はアンタだったのネ!」

セ)「我々が追っている“連続無差別殺人事件”の

犯人も…貴女ですね?」

薫)「…」

シ)「犯行現場で剣を携え顔を隠した物騒な女が彷

徨いているとスコットランドヤードに数日前から

通報が入っていた」

セ)「そして使用された武器は切り口などから

日本刀である可能性が高いということが分かって

います」

シ)「全てお前に繋がる」

薫)「あはっ…でもこれ私の償イ!魂狩らなキャ!

心から…心臓から魂ヲ引きずり出して…!!あはっ

あははははは…!!」


セ)「今ので裏が取れましたね」

シ)「セバスチャン命令だ!一ノ宮 薫を狩れ!」

セ)「Yes my lord」

セバスチャンさんが薫様に向かってくると薫様は

刀を私の腹から抜き取ってそちらの応戦をする

グ)「人の男にちょっかい出すんじゃないわヨ」

死神も参戦する中 私も槍を握り直した

國)「ｯ「國…!」! (お嬢様)」


貴)「もう守らなくていい!!契約なんていらないか

ら!もう戦わないで…!お願いだから…お願いだから


死なないで…!!!」


國)「!」

お嬢様が…涙ながらに…死なないでと

國)「(あれしかない…)」

私の為に泣くお嬢様がいてくださるなら私は


尚更引き下がるわけにはまいりません


國)「お嬢様!!


封の解放をお願いいたします…」

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