【ONE PIECE】月と太陽。【エース】

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「悪ィ‥この怪我、俺のせいだ。ボーッとしてただろ？俺がこの弁当いらねぇっつった時、悲しそうな顔して、グランドでもそのままの顔してたからよ‥‥二回も傷付けた、俺の責任だ」


ほんとごめん、痛かったな‥そう言って泣きそうな顔をするエース。優しい暖かい手はいつの間にか頬を離れ、その残った温度が冷えていく感覚に酷く寂しさを覚える。

　
『や、やめてよ何でエースくんが泣きそうなの？！私が悪かったの、ほんと！』

　
またこのやり取り！とひとり騒ぐAを見てフハッと笑ったエース。



「なぁ、来週の夏祭り誰かと約束あるか？」

『な‥‥い？』

「何だよ誰か居るのかよ」

『‥‥‥毎年、』

「あぁ？！誰だそいつ！」

『‥危ないからって昔からずっとサッチ兄ちゃんとマルコが着いてくるの』

　
その言葉にもう一度吹き出して笑ったエース。そして恥ずかしそうにするAに１つの提案をする。


　
　
　
　
　
　
　
　
『えーー？！それ大丈夫？』

「ああ！任せろ！」

『うん！楽しみ〜』

「ルフィとナミも誘おうぜ」

『成功するかなぁ』

　
気が付けば膝と膝が触れる程近くで話す２人。
暫く下らないおしゃべりに笑い合ってるとチャイムが鳴り、慌てて教室へと戻っていく。



『またね〜』

「おう！またな」

　

　


　
　
　

　
　

　
【夏祭り？！よし！このナミ様が仕立ててあげるわ！】

【高くつくからやだ。】

【あんたの兄貴に請求するわよ心配しなくても】

【それ一緒だからね？！！】

【嘘よ！私のを貸してあげるから、二時間前に部屋に行くからね！】

【ルフィと来てね】

【あんたほんとバカね】

【誰かと約束したの？】

【毎年あのサルはついてくるでしょーが】

　
　
　
そんなやり取りをしていればあっという間に来た放課後。私とナミはもちろん帰宅部で、ルフィは空手部、エースはサッカー部所属だ。
ルフィとエースは親友のようでは無く兄弟のほうがしっくりとくる。ルフィの大の仲良し、同じ空手部のコビーくんと剣道部のゾロくんで楽しそうに部活の準備をしていた。

「ルルルルフィさん‥！！？どうしていつも胴着がちゃんと着れないんですか？！！」

手を出す場所ですよそこ！！コビーが慌ててルフィに駆け寄る。

「頭出ねーぞ！！コビー！どこだ！」

「あーー！ルフィさん！！ちょっと！」

ガッシャーーーン！と机と共にひっくり返る二人。頭を抱えため息を着くゾロ。
これが毎日の放課後だ。

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