7溢れる想い ページ7
一瞬、緊張して固まった体もすぐに力が抜けてコビーの腰にゆっくり腕を回した。
分厚い体に、硬い胸板。
もう昔のちっこくて丸いコビーはどこにも居ない。ちょっと寂しくなって、その胸板に頬を寄せて大きく息を吸った。
するとコビーは一瞬だけびくっとして、私の後頭部と背中に回った腕にまた力を入れてぎゅっと心地好く抱き締めてくれる。また縮まった距離。
胸に寄せた頬に彼の心臓の音が伝わる。
「‥、恥ずかし。めっちゃドキドキして心臓が痛い」
『ふふ‥、私のせいで？喜んでいいの？』
小さく笑いながら、見上げたコビーは上を向いて片手で顔を覆っていた。その表情が見たくて、彼の腰から手を離し、その腕を引っ張る。
コビー‥？と名前を呼べば、ゆっくりと私を見下ろした顔は真っ赤で。
思わず私まで恥ずかしくて顔に熱が集まった。
『「っ、あははは！」』
二人して、顔を合わせて笑う。優しい目で見つめてくれるコビーに、私も自然と笑みがこぼれた。
「Aちゃん‥」
『ん？なに、コビー』
「僕‥まだ聞いてない、」
コツン、と額を合わせられて鼻先が触れ合う。熱の篭った初めて見る男性の瞳。
小さく息を吸って暖めていた気持ちを吐き出した。
『コビーがすき、‥大好き』
「今から僕の彼女だからね」
その言葉に頷けば優しく顎をすくわれる。
ソッと目を閉じれば、唇が重なった。
優しいキスは次第に探るように深くなり、
それに必死で着いていけば、
突然体がふわりと中に浮く。
「ごめ、ん‥」
ハ‥、と短い呼吸をして眉をしかめ奥歯を噛むのが伝わる。その表情にAの胸はキュッと音を立てた。
手当てされていた場所からそのまま横抱きにされて、奥の部屋にある大きなソファへゆっくり降ろされる。余韻の残る火照った身体に、冷たいソファの皮の温度が気持ちよくその熱を下げた。
「‥ずっと聞きたかったんだけどさ、
ここで何してたの？簡単に入れないよ？」
『私、海軍の壁見てたらさ、何か勘違いされて腕凍らされて話が勝手に進んでって‥。専属の事務員になったの！』
「は？え？なに、！まさか‥」
『クザンさん！３日で書類終わらせたら人探し手伝うって約束したんだけど書類終わらせたら辞めるよ』
すると突然目の前でアワアワしだすコビー。犬みたいで可愛い、なにそのテンパり方と笑う。まさかとんでもない事実をぶっ込まれるとも知らずに‥。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 風早紫音さん» 最高だなんてー！勿体ないお言葉、ありがとうございます頑張れるぅぅ😭必ず続編書きますので、どうかお待ちください❤️ (2022年10月16日 11時) (
レス) id: 9b6f360aec (このIDを非表示/違反報告)
風早紫音(プロフ) - 最高としか言えない…！！コビー推しだからほんっと嬉しい！これからも楽しみにしてます！ (2022年10月16日 9時) (レス) @page50 id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - ユヅさん» ほんっっとに嬉しすぎるお言葉ありがとうございます‥！！😭コビーくんきっと大人気になるはず‥！私もコビーくん大好きです🥰もちろん新しい作品は作りますよ😉 (2022年8月21日 4時) (レス) @page50 id: 4d9705b736 (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ(プロフ) - この小説を機にコビー様のファンになりました！神作品すぎます泣コビー君の作品少なくてがっかりしてたけどこの作品見てハァハ(感動して癒されました！！主さんはコビー君推しですか？😆コビー君の作品は新しく作る予定はございますか！？とても好きです応援してます (2022年8月21日 0時) (レス) @page48 id: 9898b37776 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - にーにさん» ほんとーーー？！！嬉しいありがとう❤️続編頑張るからね〜〜！！期待してて！👌 (2022年8月20日 18時) (レス) id: 4d9705b736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年5月20日 0時
