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ローは目を見開き固まる。するとその後ろから今度はマルコにそっくりの男の子２人が不思議そうに近付いてきた。
「「しのげかいだーー！」」
すっげー！、とローの足元にすがる２人の子供。慌ててAが引き離し、こら！と叱ればしゅんとなる男の子２人。
『ローくん、ごめんね！』
ほら、ちゃんと挨拶しなさい。そう言って３つの背中を押したAは、しっかりとした母親の顔をしていた。
「「「‥こんにちは、」」」
「ブルーです」
「ソルジャーです」
「‥‥ス、カイ‥です」
帰って来た時とは別人のように、ぼそぼそと消えそうな声。モジモジする三人の前にしゃがみ込んだローは優しい笑みを浮かべる。
「Aに似て利口だ‥俺はロー。
お前らの父親の友達ってところだな」
その言葉にパッと明るくなる３つの太陽のような表情。その横で小さく舌打ちが響いたが、子供たちはローに夢中だ。
「よし、白くま見るか？」
「えー！！見たい見たい！」
「「すっっげーーー！」」
早く早く、と手を引かれ店に入っていったローと三つ子。目尻が下がっているローを見て、小さく笑ったAにマルコの手が伸びた。
『ぁわ、っっ‥！』
腕を引かれ驚いて振り向く。
腰に手を回され顎をすくわれ唇が重なった。一瞬舌が熱く絡まり、閉じる間も無かった瞳は青く燃える瞳と視線が間近でかち合う。
すぐに離れた唇は、酷く熱く感じた。
「‥‥俺ァガキじゃねぇから嫉妬なんかしてねぇよい」
『ふふふ‥、マルコ以外考えらんないって伝えたよちゃんと』
「簡単に抱き締められやがってよい‥」
横を向いて拗ねたマルコに、お迎えありがとうねパパ。と背伸びをして頬にキスをすれば赤くなった耳。手の甲で顔を隠すマルコが愛しくて、ぎゅーっと抱き付けば店の中から楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
空は茜色に染まる頃。
久しぶりの再会は、まだもう少し楽しめそうだろうか。
.end
━━━━━おまけ話
『‥‥またローくんから洋服とオモチャと絵本だ』
「こんな暇なのか今の若ェ海賊はよい‥」
２人の前には巨大な箱が並ぶ。もう何度目かわからない大量のプレゼントと医者になるための学費という名目の大金とお宝。
あの日、海に出るまで数時間三つ子と過ごしたローはどっぷりとその愛らしさに溺れる。もう今では姪と甥を溺愛するただのお兄さん。マルコとAは顔を見合わせて笑った。
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よめこ。(プロフ) - 音乙さん» コメント嬉しいです〜😭ありがとうございます❤️これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！リクエストあればまた宜しくお願いします🎵 (2023年3月15日 16時) (
レス) @page34 id: bf0ac319e7 (このIDを非表示/違反報告)
音乙(プロフ) - 更新有難うございます〜もう今回も相変わらず好き❣️ (2023年3月15日 16時) (レス) @page34 id: a6800f4809 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 藍琉さん» あいちゃんありがとう😭最近落ち込んで全然書けなかったよ〜。 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - リエさん» リエちゃん〜！ありがとう、これからも宜しくお願いします😭 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - 待ってましたー！嫁ちゃんおかえりなさい！！ (2022年1月31日 7時) (レス) @page29 id: 33103a1684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よめこ | 作者ホームページ：https://Twitter.com/new_yomeko
作成日時：2021年4月25日 15時
