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こんな時、優しい母ならなんと言うだろうか。まだ3歳。嫌なことは嫌でいいんではないだろうか。
『スカイ。嫌な事からは逃げていつまでもそうやってパパにしがみついてなさい』
だがAは違った。マルコにしがみつく小さな背中にいつもより低い声で言い放つ。
「‥‥ぅ、ぅう」
ポロポロと大粒の涙を流しながらゆっくり振り向いたスカイ。鼻を真っ赤にしながら母の顔を見る。
『スカイ。』
幼い娘に向ける瞳にしては厳しい母の出す空気にマルコが思わず、おい言い過ぎだと声をかけた。
『‥なに？じゃあマルコ。２年後もこうやって嫌ならいいって？』
「５歳じゃもうわかるさ、今はまだ」
『今良くて５歳になればダメだなんてそんなのスカイにいいはずない』
そのごもっともな指摘に、思わず息を飲むマルコ。すると腕の中のスカイが小さな声でママ‥と呼ぶ。Aが手を広げればマルコの腕からスルリと腕に移って来た。
「‥幼稚園、行く」
『偉いねスカイ。そうよ、大丈夫だから‥あ。今日はねアメリアが歯科検診するんだよ？』
その声にパァッと明るくなったスカイの表情に、その場の全員がホッと胸を撫で下ろした。
「「スカイー！！」」
「ほら！歩きながら食べて！遅刻する！」
ブルーとソルジャーが玄関から呼ぶ声がする。慌てて白衣を羽織り、スカイの手を握ったアメリアはスカイにパンを渡し通園帽を被せる。
「じゃ行ってくるねA！」
『ありがとうアメリア！スカイ、頑張るのよ！』
Aの声に、笑顔で手を振ったスカイ。アメリアに手を引かれ朝の気持ちよい日差しの中、家族たちは登園してゆく。
「‥すまねえよい」
お前の言う通りだ、そう言ってシュンとなるマルコに頬を膨らまし振り向いたスカイと同じ顔。先程の厳しい母の顔はもうそこには無かった。
.end
おまけ▽▽スカイ
こんな顔で泣きつかれたら‥
うん。なんでも許す。
可愛くないですか‥？
━━━━━━━━━━━━━━
「あいつ、お前にちょっと覇気もれてたよな」
「‥あぁ、久しぶりに肌がピリピリしたよい」
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よめこ。(プロフ) - 音乙さん» コメント嬉しいです〜😭ありがとうございます❤️これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！リクエストあればまた宜しくお願いします🎵 (2023年3月15日 16時) (
レス) @page34 id: bf0ac319e7 (このIDを非表示/違反報告)
音乙(プロフ) - 更新有難うございます〜もう今回も相変わらず好き❣️ (2023年3月15日 16時) (レス) @page34 id: a6800f4809 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 藍琉さん» あいちゃんありがとう😭最近落ち込んで全然書けなかったよ〜。 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - リエさん» リエちゃん〜！ありがとう、これからも宜しくお願いします😭 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - 待ってましたー！嫁ちゃんおかえりなさい！！ (2022年1月31日 7時) (レス) @page29 id: 33103a1684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よめこ | 作者ホームページ：https://Twitter.com/new_yomeko
作成日時：2021年4月25日 15時
