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まだ夜も明けきらぬ冬の冷たい空気。
閉めていたはずのドアは
大きな音を立て数人が
部屋へ慌ただしく入ってくる。
驚いて声をあげたお前を抱き締めて、
大丈夫だと囁き、柔らかい唇に
触れるだけのキスを落とした。
直感通り、ガサ入れだ。
一体どの罪なのか。
この時、初めて今までの
行為に心底後悔をした。
「ユースタスキッド！」
そう叫んだ刑事は俺の腕を
掴んで車へと連行する。
無理矢理に押し込まれながら
見えたお前は
俺の名を呼んで泣いていた。
その顔がいつまでも
頭から離れなくて、
数日してから家に帰った時も
待っていたお前に
辛く当たってしまった。
『キッドくん、私も働くからふたりで、』
「うるせェ！黙れ！」
こんな俺を嫌がるどころか
一緒に頑張ろう、なんて。
そう言って笑うお前を
見るのが辛くて情けなくて。
いっそ突き放して欲しかった。
俺はとうとう部屋に帰る事は
なくなってツレのうちを泊まり歩いた。
「キッド、お前‥！いい加減にしろ！
Aがどんな気持ちで
お前を待ってると思ってる‥！！」
ガレージで寝ていた俺に
殴りかかったのはキラー。
その名前を聞いて、
何かが音を立てて崩れる。
もう放っててくれ‥頼むから。
俺に返り討ちにされたキラーは
大の字になってその場に倒れ込む。
「どいつもこいつも‥うぜェ」
切れた唇を噛めば更に溢れた熱い血液。
去り際に聞こえた、
俺がAを貰うと言ったキラーに
舌打ちをしてバイクに跨がる。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 祈杏さん» えーー！嬉しい‥ありがとうございます😭頑張れます！キッドさいこうですよね❤️ (2021年12月23日 8時) (
レス) id: eb6394fe4d (このIDを非表示/違反報告)
祈杏(プロフ) - キッドの小説ほんと少なくて…嬉しいです！嫁子ちゃん｡さんの小説の書き方ほんと上手で読みやすくてもうファンです！もう好きです。推しです。 (2021年12月22日 23時) (レス) @page4 id: 3d4bd36122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 | 作成日時：2021年12月22日 1時
