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でもその日は違った。
「おィ糞っ垂れェ‥」
『父さん、違うの！やめて！』
気が付けばAの親父に殴り飛ばされ、
固い地面に叩きつけられる。
二度と俺の娘に近付くな。
そう一言だけ言った大きな
背中はAを担いで
家の中へと消えてゆく。
まさか、自分の女の親父が
とんでもなく強かっただなんて。
腫れた頬を擦りながら
アパートへと帰った。
「‥‥糞ジジィ、いったい何モンだ」
それなりに悪さをして、
喧嘩なら誰よりも勝ってきた。
それなのに、
初めて会った初老に近い男に。
本能的に退くしかなかった。
その時、真っ暗な部屋に古いチャイムが響く。
少ししてドアを開ければ、
今にも泣き出しそうな顔の
お前が立っていて。
『‥ごめんね、冷やそう』
「何ともねェ」
申し訳なさそうに部屋に
入ったお前は、
それからずっと
うちで暮らし始めた。
暫くしてお前は小さな鉢を
買ってきて、
種から熱心に育ててたっけな。
『キッドくん、お魚か‥卵、どっちにする？』
「肉！」
『またぁ？！知らないよ体壊しても！』
散らかっていた部屋が綺麗になって、
何も無かったけど本当に幸せだった。
こいつを幸せにする為、
真面目にやっていこう。
そう思っていた俺は都合の良い
自分の甘さに
打ちのめされる事になる。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 祈杏さん» えーー！嬉しい‥ありがとうございます😭頑張れます！キッドさいこうですよね❤️ (2021年12月23日 8時) (
レス) id: eb6394fe4d (このIDを非表示/違反報告)
祈杏(プロフ) - キッドの小説ほんと少なくて…嬉しいです！嫁子ちゃん｡さんの小説の書き方ほんと上手で読みやすくてもうファンです！もう好きです。推しです。 (2021年12月22日 23時) (レス) @page4 id: 3d4bd36122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 | 作成日時：2021年12月22日 1時
