57話. ページ1
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はっと目が覚めると、すすり泣く声が聞こえた。
あたりを見渡すとろん__李音とそらる__彼方。96__ナツメ。そしてun:c__望君とはしやん__修平君。そして..伊東__司さん、そして天月__翔太。
泣く声の主はろんで、そらるさんに支えてもらっている。
ナツメは泣くのを堪えているのだろうか。下を向いたまま動かない。
ベッドには..私。
しかも、青白く血の気がない。
ああ、本当に私...しんだんだ。
翔太は私..の頬に触れる。
そしてちょっと固まった、と思うと部屋を飛び出してトイレへ向かう。
『ちょ、しょ、翔太..！？』
私は天月を追い掛けた。何か前より早く走れる気がする。
個室に入ると天月は肩で息をしていた。その息はとても苦しそうで。
額には汗が滲んでいる。
私は天月の背中をさすろうとした。
けれど...
『...っ、え..？』
伸ばした腕は天月の体を触れる事が出来なかった。
何度やっても結果は同じだった。
『う、そ..これじゃあ意味無いじゃん...』
そう呟くと、はしやん君と歌詞さんが来た。
「大丈夫か」と声をかける。
ああ、皆にも見えないのか。
医者を呼び、天月はどこかへ連れていかれる。
あぜんとその場へ座り込んでいるとあの声が聞こえた。
「だから言ったじゃん。少しはお代を貰うわよって」
『...そう、か...』
「うんうん。だから、ま、せいぜい頑張るのね」
『待って...』
「なあに？」
『...いつかは、見えるの？』
そう言うと声しか聞こえない死神は「ふふ」と笑い、そして言う。
「いつか、はね。それは
その声が聞こえると、もう何も無音だった。
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外に出ると、歌詞さんが処置室というドアを開けようと手を伸ばしていた。
天月はここにいるの？
やっぱり、心配で入りたい。
けど、今の私では無理なことだった。
『_____しょう、た』
無意識に言葉が出る。でもそれより、びくっと少しだけ肩を震わせた歌詞さんが気になった。
もしかして、聞こえるのだろうか。
....多分違うよね。
ああ、私はどうしたらいいの？
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真歩 - 涙が止まりません。 本当によかったです。 次の作品も頑張ってください。 応援してます。 (2015年10月8日 22時) (
レス) id: 01a2c26e2b (このIDを非表示/違反報告)
☆凛々☆(プロフ) - もう泣きまくりです・・・。本当に良かったです・・・！ (2015年8月6日 19時) (レス) id: 1301447d91 (このIDを非表示/違反報告)
みーたさそ - 涙がっ、涙が止まりません…。私達に感動をありがとうございます！七星さん！ (2015年4月8日 15時) (レス) id: 2f5b603178 (このIDを非表示/違反報告)
カルガモちゃん(プロフ) - もうすっごく泣きました！！涙止まらないですｗｗ終わり方がすごくよかったです！ (2015年3月25日 20時) (レス) id: 7f31314282 (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - 明久(仮)@保留荘在住さん» ありがとうございます！そう言って頂けてすごく嬉しいです…！ (2015年2月28日 11時) (レス) id: e5d0af4b38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七星 | 作成日時：2014年1月20日 16時
