肆 ページ6
刀作りに身が入らない。
そう感じてきた。
「はぁ……」
口を開けばため息ばかり。
鋼鐵塚は刀を研いではため息を吐く、というのを繰り返していた。
鉄岡 A、鉄岡、A、鉄岡……と鋼鐵塚は頭の中で繰り返すばかり。
思い出すのは笑っている時に指で口を抑える仕草と笑った顔ばかり。
三十七の男がこんなにも夢中になるものかと陰で見守る鉄穴森は思っていた。
一方その頃、蝶屋敷。
ことの発端を遠目で見ていた、なほ、きよ、すみの三人は少し、きゃあきゃあと騒いでいた。
そこにAが現れるとAを取り囲み、かごめかごめのような形になった。
「三人とも、どうしたんですか?」
Aには色恋沙汰が分からなかった。
勘のいい少女たちはあの刀鍛冶さんが、Aのことを……と言いかける。
しかし、簡単に言ってしまってはつまらない。
そう思い互いに口の前に指を置き、しーっと息を漏らした。
469人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五十土(プロフ) - NANAさん» ありがとうございます!ドキドキできるような感じを目指しているのでとても嬉しいです^ ^頑張ります! (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - 牙さん» 鋼鐵塚さん可愛いですよねわかります!癒されてくれてありがとうございます(?) (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - コハクさん» ありがとうございます!更新しましたのでまたお楽しみください! (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
NANA - こんなに素敵な作品に出会ったのが久しぶりすぎて...ドキドキ止まりません...更新頑張ってください!! (2019年11月20日 16時) (レス) id: 714d999e70 (このIDを非表示/違反報告)
牙(プロフ) - 最近鋼鐵塚さんが可愛く見えて仕方ないので、この小説を読んでると癒されます!更新待ってます!! (2019年11月16日 1時) (レス) id: aea81487e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:五十土 | 作成日時:2019年5月2日 22時